ボーカルマニア

【プロ談】ボイストレーニングの効果が出るまでどれくらいの期間がかかる?

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この記事を読むとこんなことが分かる

(全体を5分程度で読めます♪)

・ボイストレーニングの効果について理解できる。

・ボイストレーニングに関する不安とその解決策を理解できる。

歌が上達している気がしない。

ボイトレのレッスンに通っている、ボイスエクササイズのスクールに入会した、家でボーカルのエクササイズを始めてみたけれど、歌がうまくなっているという気がしない。なかなか上達しているように感じられない・・。本当にスクールに通っている意味はあるの?このボイスエクササイズって合ってるの?そんな風に思われる方も少なくないと思います。

しろうさ
しろうさ
ボイトレのレッスンに通っているけれどなかなか上手くならない! 
しろうさ
しろうさ
トレーニングを始めてから、高い声が出やすくなった気がする。始めてみてよかった!
しろうさ
しろうさ
おうちでボーカルのエクササイズを始めてみたけれど、このボイストレーニングで合っているのかな?

ボイストレーニングの効果をすぐに感じられる人もいれば、なかなか実感できない人もいます。

効果を感じられるまでの期間は一律ではなく個人差があります。

実際に私自身も昔、自分が習っていたボイストレーナーに「私の歌、上達していますか?」と尋ねたこともあります。それくらい不安になる人が多いのです。

歌が上達している気がしない理由

ボイストレーニングは正しいやり方で継続すれば必ず効果が出ます。

先に結論から言うと・・ボイストレーニングは正しいやり方で継続すれば必ず効果がでます。

しかし、様々な理由から早く効果が出る人となかなか効果を感じられない人がいることも事実です。自分がどれに当てはまるのか以下で確認してみましょう。

自分の変化は、自分自身ではなかなか気づきにくいから。

どんなことでも、自分自身の変化には気づきにくいものです。

特に毎日歌う時だけでなく、おしゃべりをする際にも使っている声の変化は、自分ではなかなか客観的に判断することは難しいのです。

声はほんの少しずつ変化していきますので、その変化に気づかず過ごしてしまうことが多いのです。

そのため、私はボイストレーニングをする際には必ず録音をするようにしています。

音質のよいボイスレコーダーの必要はなく、スマホの無料アプリ等で十分です。必要ないと思えばすぐに消せますしね。

その都度、自分の声と向き合う時間を作ることで、小さな変化を敏感にキャッチすることができ、自分の変化を喜ぶことができるのです。

・自分の変化は自分自身では気づきにくい。

・声はほんの少しずつ変化していきます。

・ボイストレーニングをする際は必ず録音しましょう。

・自分と向き合う時間を作ることで、小さな変化を敏感にキャッチすることができます。 = 自分の変化を素直に喜ぶことができる。

 

もし可能であれば、はじめてボイストレーニングをした時の録音だけは取っておくことをオススメします。

半年後、1年後に自分の声がどう変わったのかを聞き比べてみると、正しいボイトレを続けていればその効果は歴然としたものになると思います。

ちゃうさ
ちゃうさ
自分の声を録音するのは初めは恥ずかしい気がするけど、すぐに慣れるし復習にも役にたつよ!

人それぞれ感じ方や日頃の癖が違うから。

感覚というのは人それぞれ違いますから、少しの変化を大きな一歩として感じられる人もいれば、誤差の範囲としてしまう人もいます。

ひとりひとりの体格が違うように、当然歌う声も全員が違いますよね。

ボイストレーニングは、日頃の歌い癖やしゃべり癖、呼吸の仕方(具体的には鼻呼吸か口呼吸か、など)などに大きく影響されますので、当然ひとりひとりオーダーメイドのレッスンを展開していくということになります。

そのほかにも例えば、何度も何度も同じエクササイズを繰り返して、はじめて習得できる人もいれば、1度だけですっと腹落としができてしまう人もいます。

つまり、同じ先生に習っても同じ期間で同じ効果を得られるというわけではなく、どうしても個人差が出てきてしまうのです。

たとえば、長いあいだ調律されなかったピアノで、いきなり大きなホールのコンサート演奏に挑む人はいませんよね?まずは調律をして、しっかり弾き込んで、コンディションを整えて・・というようにメンテンナンスしてからですよね。

声も同じです。むしろ、人間の身体は、さらに繊細なバランスでできています。日頃の癖などによって、効果を感じられるまでの時間が一人ずつ違うのです。

ちゃうさ
ちゃうさ
確かに人それぞれ声は違うから、必要なエクササイズも全員違うよね

単純に練習量が足りなさすぎるから。もっと練習しなくちゃ上達なんてしません!【ちょっと辛口】

これはね、声を大にして言いたいことです(笑)。

レッスンで教えたことをたった10回くらい家で取り組んだだけでモノにできたら、それこそボイストレーナーなんていらないです。

効果を得るためにはそれなりに自分の声に向き合う時間が必要です。

ですが、その自分の声に向き合うという時間をしっかりと取らず、ボイストレーニングは効果ないよ!と言っている人がとても多いなという印象があります。

ちゃうさ
ちゃうさ
成果を得たかったらそれなりの努力をしないとね!当たり前だけどこれが結構難しいよね!

ということで、ボイトレの効果を感じられないという方の原因をいくつかピックアップしてみましたが、あなたは当てはまるものはありましたか?(もちろんこのほかにも色々あると思います。例えば、講師との相性とか・・)

しかし、ボイトレの効果が出る人とでない人の違いで、あと1つ、とっても大きな違いがあります。

ボイトレの効果が出る人と出ない人の違いは何か?

正しいボイトレをしていることを前提としますが、その効果が出る人と出ない人の決定的な違いはたった1つです。それは・・

地味なボイストレーニングのエクササイズを日々継続できるかどうか?上達するには、継続以外ありません。【少し辛口!】

ずばり結論から言いますが、ボイトレの効果が出る人は、レッスン以外の時間で声に向き合う時間を長くとっている、つまり自主練欠かさないということです。

バイオリニストはバイオリンの音色を美しいものに高めていくために日々音色を研究しますよね?

同じようにボーカリストにとっての音色は歌声ですね。しかも自分自身の身体が楽器です。よい歌声を発することができるよう、身体を整えていくために必要なのは、正しい発声の習慣づけです。

・ボイトレの効果がちゃんと出る人は、レッスン以外の時間で声に向き合う時間をより長く取っている、つまり自主練を欠かさない!

・よい歌声を発することができるよう、身体を整えていくために必要なのは、正しい発声の習慣づけです。逆に言ったら、それしかないです!

 

プロ選手は誰もがみんな実践していること

野球選手を例に出しましょう。

私はアメリカに住んでいたときにMBAの試合を何度も観に行ったのですが、メジャーリーガーの身体の大きさといったら。

彼らも毎日筋トレをしたり、走り込んだり、打撃練習をしたり、相手チームの分析をしたり、ビデオで自分のフォームを確認したり、プロテインを飲んだり・・ベストコンディションで試合を迎えるために、毎日たくさんの努力をしていると思います。

彼らの場合は筋トレをすれば身体が大きくなりますし目に見えた効果で感じやすいかもしれませんが、声でも同じことです。

ちゃうさ
ちゃうさ
野球選手もサッカー選手もプロでやっている人は毎日そのことに向き合ってるもんね!音楽も同じだね。

私の生徒さんは大人の方が多いので、お仕事をしながらトレーニングというのが大変なのもわかります。

ですが、本当に自分の声を変えたかったらそれなりの時間をボイトレに向けてほしいなと思います。

・本当に自分の声を変えたかったら、それなりの時間をボイトレに向けましょう。(厳しめのことを言うと)努力なしで手に入れられるほど、ボイトレは簡単ではないです。

とはいっても、毎日必ず1時間トレーニングをしてくださいとかそういう話ではありません。

例えばお風呂に入っている時は必ずこのエクササイズをしてみよう、とか、通勤中の電車の中では姿勢に気を配りながら腹式呼吸を意識してみようとか、日々の生活の中に組み込んでしまうことをおすすめします。

それだったら、頻繁にボーカルレッスンを受ければ早く上達するんじゃないの?と思われる方もおられるかもしれません。

確かに、頻繁に正しい方法でトレーニングのレッスンを受ければ、効果は出やすいですし上達は早くなると思います。

でも、四六時中、トレーナーがあなたの声をメンテナンスしてくれるわけではないですよね?

レッスンとレッスンの合間にしっかりと自主練をし、前回教わったことで上手くいったこと、上手くいかなかったことを自分なりに明確にし、次のレッスンの際にクリアにしていく。このサイクルを作ることで、上達スピードが速くなっていきます。

剣道の型、お茶の作法のように理想的な声を身体に染み込ませよう

剣道や空手など、武道ではまず最初に型を覚えますよね?ボイトレでもそれと同じです。

リラックスして、自分がナチュラルに(自然に)力みなく歌える声を探し、その声を無理なく出せる身体の状態を全身に覚えこませるつもりで、繰り返しましょう!

ちゃうさ
ちゃうさ
継続することで初めて変化を感じられるんだね。継続は力なり!
この記事のまとめ

・ボイストレーニングは、小さな変化の積み重ねです。その積み重ねが最終的に大きな差になります。

・ボイストレーニングをする際は、簡易のものでよいので必ず録音しましょう。

・できるだけ毎日、短時間でよいので自分の声に向き合おう。継続は力なり。

・ボイトレは、ただたくさん歌えばいいと言うわけではない。自分のウィークポイントをみつけて、1つずつ潰していくことが大切。