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あなたの発声タイプはどれ?[ボイストレーナーが解説]歌が上手くなるコツ

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あなたの発声タイプはどれ?[プルチェスト・フリップ・ライトチェスト・ミックス]

自分の声を知り、自分に合ったエクササイズを行うことが大切です。

声って全員ちがうので、自分にあった歌い方や発声方法をみつけることが、とっても大切なんです。たとえば下記の二人。

Aさん:カラオケで歌っていると、すぐにノドが痛くなり、声が枯れてしまう。

Bさん:いつも声が小さくて、聞こえづらいと周りの人から言われる。

この2人の発声方法はまったく違うため、それぞれに合ったボイストレーニングをしないといけません。

自分の声に合わないトレーニングだと、快適に歌えないだけではなく、のちのちポリープなどの喉のトラブルの可能性も・・。

 

mariko
mariko
自分の声を知るきっかけになったらうれしいです。

 

発声のタイプは、大きく分けて4つあります。

発声のタイプ別に、それぞれ大きな特徴があります。

発声のタイプは大きく分けて4つです。

完璧に4つに分かれるというわけではなく、またがっていることもあります。

  1. プルチェスト
  2. フリップ
  3. ライトチェスト
  4. ミックス

それぞれの発声には特徴があり、エクササイズも全く異なります。

まずは各発声方法の特徴を確認してみましょう。みなさんの発声がどれに当てはまるのか?ぜひ確認してみてくださいね。

 

その1:プルチェスト発声

プルチェスト発声の特徴

  1. 地声が強く、ボリュームが大きい。
  2. 裏声が使えない。
  3. カラオケで数曲歌うと、のどが痛い。
  4. 高音が出てくる曲が苦手。
  5. 高音は張り上げてしまう。

こんなあなたたは「プルチェスト」発声です。

図にしてみるとこんな感じ。

プルチェスト発声の傾向
  1. 低音は力強く歌えますが、高音域が苦手です。
  2. 特に低い音域は、歌声が大きいです。
  3. 少し高めの音域でも、無理やり地声で押し切ろうとしてしまうため、負担はかなり大きいです。
  4. 力任せで歌う傾向が強く、聞き心地が悪いことが多いです。

 

  • ポリープなどの原因になりやすい発声方法です。
  • 喉の負担が大きく、できるだけ早く改善が必要な声のタイプです。

 

ロック系のシンガーに憧れがあるけれど、発声方法を習ったことがない方などは、この発声になりがちです。

また、ノドの負担がとても大きい歌い方なので、(うまく言えないのですが)歌の達成感を感じやすく、カラオケで力一杯歌って「あー!今日も気持ちよかった!」と感じる方も、この発声の傾向が強いです。

プルチェスト発声の方は、ノドへの負担が大きく、一刻も早い改善が必要です。

 

その2:フリップ発声

初心者の方は、この発声か次に出てくるフリップの発声の方が7〜8割です。

フリップ発声の特徴

  1. 地声で出せる音域は、声量があるが、高い音域に来ると声が裏返ってしまう。
  2. 地声と裏声の間に、音量の差が大きい。(裏声部分になるとパワーが急に弱まってしまう)
  3. 歌声に統一感がなく、バラバラした歌声の印象になってしまう。

フリップ発声の特徴はこんな感じです。

図で表すとこんな感じ。声が中音域で裏返ってしまうのが大きな特徴です。

フリップの発声の方の傾向
  1. 地声と裏声が2層に分かれてしまい、声の裏返りが気になるタイプです。
  2. 曲のサビなどで肝心なところで声が裏返ってしまい、残念な感じになりやすく、キーを選ぶのに苦労します。
  3. プルチェスト発声の方に比べると、喉の負担は少ないですが、地声の部分と裏声の部分で声量のパワー差があるため、美しく歌えない曲が多くなってしまいます。

 

地声で出せるギリギリまで頑張ってしまうクセが強く、高音にスムーズに移行していけないことが原因です。声の統一感がだせるように、辛抱強く練習する必要があります。

くせが強いと、改善に時間がかかる場合もあります。

 

その3:ライトチェスト発声

ライトチェスト発声の特徴

  1. 地声が出せない、もしくは弱い
  2. 裏声で出せる高めの音域は得意
  3. 低音が出てくる曲が苦手
  4. 声にボリュームがない

 

ライトチェストの発声を図で表すとこんな感じ。

ライトチェストの発声の方の傾向
  1. 比較的、年配女性に多い歌い方です。(もちろん年配の女性の方でも他の発声の方もおられますが、いわゆるママさんコーラス声と言われるような優しいテイストの声の方は、ほぼ確実にこのライトチェスト発声です。)
  2. 喉の負担は少ないですが、パワーがなく声が小さめで、ロック系やパワフルな曲を苦手とされる方が多いです。
  3. 低い声を出した時に声が揺れてしまったり、全体的にビブラートが強い方が多く、普段の話し声も弱めの方が多いです。
  4. 控えめな声でお話しされる方は、ほぼ100%この発声です。

 

大きな声を出すことに抵抗感がある方も多く、マインド自体を変えていかないと、なかなか改善が難しいタイプです。

 

その4:ミックス発声

ミックス発声の特徴(理想的)

  1. 地声から裏声の移行がスムーズ
  2. 途中で声が裏返ったりせず、低音から後まで声に統一感がある
  3. 高い音域でも無理なく発声できる

ミックスボイスとも呼ばれたりするこの発声。1番理想的とされている発声方法です。

図で表すとこんな感じ声の質感がグラデーションのように一続きになっていますね。

ミックスボイスの発声の方の傾向
  1. 低音から高音まで声に統一感があり、喉の負担も少なく理想的な歌い方です。
  2. どこの高さの音を歌ってもばらつきがなく、声の統一感があります。
  3. 4つのカテゴリの中では最も理想的な発声です。

 

私の歌っている声を聴いていただくと、低いところから高いところまで、声の統一感があるのを感じていただけると思います。

この曲の場合は、ミックス発声の中でもすこしライトチェストよりの声で歌っています。

 

私の発声は元々ライトチェストでした。

私の発声はもともと「ライトチェスト」でした。昔は、低い声の部分はゆらゆらと揺れていましたし、ビブラートもかなり強かったです。

弱々しい発声を少しずつ整えて、ミックスの発声にたどり着きました。

また個人的に、パワー系の歌い方が好みではないので、比較的ライトチェストの優しいテイストを残しながら、透明感のある歌声を目指していたら、こんな感じに仕上がりました。

 

どうやってミックスボイスを習得したのか?

このプロセスはまた別でもお話しできればと思っていますが、私がやったのは、

  1. ライトチェストの弱々しい声を少しずつ強くするエクササイズを継続。
  2. 自分の声を何度も録音、聴く、を繰り返す。
  3. 自分が理想とするシンガーの声を聴いて真似る。
  4. お手本の人の口の動かし方や発音を真似る。

これらをひたすら繰り返しました。ちなみに、1ヶ月やそこらで、できるような内容ではないです。

とにかく継続が大切。多くの人は結果が出る前にやめてしまうので上達しません。

発声は長年かかってできてきたものなので、改善していくのにもそれなりの長い時間がかかります。辛抱強くつづけることが大切です。

自分の声の特徴を知って自分に合ったボイストレーニングを行いましょう!

ボイストレーニングには、たくさんのエクササイズがありますが、自分の声の特徴を知らず自分に合わないトレーニングをしてしまうと、逆効果になりかねません。

上達や改善するどころか、ポリープができたり、今後の歌唱に大きな影響が出てしまうことがあります。

YouTubeなどに上がっている動画を闇雲にやらないようにしましょう。自分にあったものを見つけるのが最優先です。

 

発声の改善を自分一人で解決するのは難しい!

発声のトラブルは、原因が1つだけでないことも多く、自分1人で判断をするのは結構難しいです。そんな時はプロの助けを借りましょう。

プロのボイストレーナーであれば、あなたにぴったりの改善点を明確に示してくれるはずです。

最近ではオンラインレッスンをしているボイストレーナーも増えましたし、選択の幅が広がっていますね。

 

マンツーマンレッスン(対面・オンライン)

声のお悩みは様々な原因が絡み合っていることも多く、一人で解決するのは難しいです。

知識のある講師と一緒に、マンツーマンで改善していくことが、上達&改善の最短ルートです。

 

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