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あなたの発声タイプはどれ?[ボイストレーナーが解説]歌が上手くなるコツ

あなたの発声タイプはどれ?[プルチェスト・フリップ・ライトチェスト・ミックス]

皆さんは自分の発声方法のタイプを知っていますか?

たとえば下記の二人

  1. カラオケで歌っていて、すぐにノドが痛くなってしまう。
  2. 声が小さくて、歌詞も聞き取りづらいと言われるのが悩み。

この2人の発声方法は明らかに違うため、それぞれに合ったボイストレーニングをしないと改善していきません。自分の声に合わないトレーニングを続けてしまうと、快適に歌えないだけではなく、無理をしすぎてのちのちポリープなどの喉のトラブルにもなってしまうかもしれません。

自分の発声の特徴を知り、自分に合ったエクササイズを行うことがと大切です。

mariko
mariko
私は、グラミー賞受賞者を多数輩出しているバークリー音楽大学(ボストン)を卒業し、帰国後名古屋を中心にプロ活動をしつつ、大きなホールでのコンサートやテレビ番組にも出演経験のある、声のプロです♡

発声のタイプは大きく分けて4つあります。

発声のタイプは大きく分けて4つです。(完璧に4つに分かれるというわけではなく、またがっていることもありますし、個別事情ももちろんあります。)

  1. プルチェスト
  2. フリップ
  3. ライトチェスト
  4. ミックス

それぞれの発声には特徴があり、エクササイズも全く異なります。まずは各発声方法の特徴を確認してみましょう。みなさんの発声がどれに当てはまるのか?ぜひ確認してみてくださいね。

発声のタイプ別に、それぞれ大きな特徴があります。

プルチェスト発声の特徴

  1. 地声が強く、ボリュームが大きい
  2. 裏声が使えない
  3. カラオケで数曲歌うと喉が痛い
  4. 今が出てくる曲が苦手
  5. 今は張り上げてしまう
プルチェスト発声の方の傾向

低音は力強く歌えますが、高音域が苦手で、無理矢理出そうとするので、喉の負担が大きいです。いち早く改善が必要な声のタイプです。

無理やり大きな声で少し高めの音域でも押し切ろうとしてしまうので、負担はかなり大きく、また力任せで歌う傾向が強いため、聞き心地が悪いです。ポリープなどの原因になりやすい発声方法です。

ロック系のシンガーに憧れがあるけれど発声方法を習ったことがない方などは、この発声になりがちです。また、圧がとても強い歌い方なので、歌っている感というか、私、いま頑張っています感(うまく言えないのですが)を感じやすく、カラオケなどで大きな声で力一杯歌って「あー!今日も気持ちよかった!」と感じる方も、この発声の傾向が強いです。

初心者の方は、この発声か次に出てくるフリップの発声の方が7〜8割です。

フリップ発声の特徴

  1. 地声で出せる音域は、声量があるが、高い音域に来ると声が裏返ってしまう
  2. 地声と裏声の間に、音量の差が大きくある(裏声部分になるとパワーが急に弱まってしまう)
フリップの発声の方の傾向

地声と裏声が2層に分かれてしまい、声の裏返りが気になるタイプです。曲のサビなどで肝心なところで声が裏返ってしまい、残念な感じになりやすく、キーを選ぶのに苦労します。

プルチェスト発声の方に比べると、喉の負担は少ないですが、地声の部分と裏声の部分で声量のパワー差があるため、美しく歌えない曲が多くなってしまいます。

地声で出せるギリギリまで頑張ってしまうクセが抜けなく、改善に時間がかかる場合もあります。

ライトチェスト発声の特徴

  1. 地声が出せない、もしくは弱い
  2. 裏声で出せる高めの音域は得意
  3. 低音が出てくる曲が苦手
  4. 声にボリュームがない
ライトチェストの発声の方の傾向

比較的、年配女性に多い歌い方です。(もちろん年配の女性の方でも他の発声の方もおられますが、いわゆるママさんコーラス声と言われるような優しいテイストの声の方は、ほぼ確実にこのライトチェスト発声です。)喉の負担は少ないですが、パワーがなく声が小さめで、ロック系やパワフルな曲を苦手とされる方が多いです。

低い声を出した時に声が揺れてしまったり、全体的にビブラートが強い方が多く、普段の話し声も弱めの方が多いです。控えめな声でお話しされる方は、ほぼ100%この発声です。

大きな声を出すことに抵抗感がある方も多く、マインド自体を変えていかないと、なかなか改善が難しいタイプです。

ミックス発声の特徴(理想的)

  1. 地声から裏声の移行がスムーズ
  2. 途中で声が裏返ったりせず、低音から後まで声に統一感がある
  3. 高い音域でも無理なく発声できる
ミックスボイスの発声の方の傾向

低音から高音まで声に統一感があり、喉の負担も少なく理想的な歌い方です。どこの高さの音を歌ってもばらつきがなく、声の統一感があるため、歌詞も聞き取りやすいです。この4つのカテゴリの中では最も理想的な発声です。

私の歌っている声を聴いていただくと、低いところから高いところまで、声の統一感があるのを感じていただけると思います。

私の発声はもともと「ライトチェスト」でした。昔は低い声の部分は揺れてしまっていましたし、ビブラートもかなり強かったです。

弱々しい発声を少しずつ整えて、微調整しながらミックスの発声にたどり着きました。また個人的に、パワフル系の歌い方が好みではないので、比較的ライトチェストの優しいテイストを残しながら、透明感のある歌声を目指していたら、こんな感じに仕上がりました。

どうやってミックスボイスを習得したのか?

このプロセスはまた別でもお話しできればと思っていますが、私がやったのは、

  1. ライトチェストの弱々しい声を少しずつ強くするエクササイズを継続
  2. 自分の声を何度も録音、聴く、を繰り返す
  3. 自分が理想とするシンガーの声を聴いて真似る
  4. お手本の人の口の動かし方や発音を真似る

これらをひたすら繰り返しました。

ちなみに、1ヶ月やそこらで、できるような内容ではないです。継続が最も大切。発声は長年かかってできてきたものなので、改善していくのにもそれなりの長い時間がかかります。辛抱強くつづけることが大切です。

自分の声の特徴を知って自分に合ったボイストレーニングを行いましょう!

ボイストレーニングには、たくさんのエクササイズがありますが、自分の声の特徴を知らず自分に合わないトレーニングをしてしまうと、逆効果になりかねません。上達や改善するどころか、ポリープができたり、今後の歌唱に大きな影響が出てしまうことがあります。

YouTubeなどに上がっている動画を闇雲にやらないようにしましょう。自分にあったものを見つけるのが最優先です。

発声の改善を自分一人で解決するのは難しい!

発声のトラブルは、原因が1つだけでないことも多く、自分1人で判断をするのは結構難しいです。そんな時はプロの助けを借りましょう。

プロのボイストレーナーであれば、あなたにぴったりの改善点を明確に示してくれるはずです。最近ではオンラインレッスンをしているボイストレーナーも増えましたし、選択の幅が広がっていますね。

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こちらの記事に、ボイストレーニングに関するよくあるご質問もまとめました。ぜひレッスン受講のご参考にどうぞ。