ボーカルマニア

ジャズのアドリブ「スキャット」とは?プロシンガーが教えるスキャット講座|初心者向け

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ジャズのアドリブ「スキャット」とは?プロシンガーが教えるスキャット講座|初心者向け

 

この記事はこんな方向け
  1. ジャズボーカルを始めたばかりの方。
  2. スキャットって何?という方。
  3. スキャットの基礎知識を知りたい方。
  4. スキャットの練習方法を知りたい方。

ジャズシンガーが即興で歌う歌唱法を「スキャット」と呼びます。

ジャズといえばアドリブ、即興演奏。

楽器奏者だけでなく、ジャズシンガーが歌詞じゃない何か不思議な言葉を使って、歌っているのを聴かれたことがありませんか?

 

mariko
mariko
ダバダバ、ドゥイヤー♪

こんな風に歌っているの聴かれた事があるのではないでしょうか。

 

ジャズシンガーによる即興演奏のことを「スキャット(Scat)」と呼びます。

即興演奏のことを「アドリブ(Adlib)」「インプロビゼーション(Improvisation)略してインプロ」とも呼ばれます。

ジャズシンガーの即興演奏を、楽器奏者とは区別して「スキャット」と呼びますが、楽器奏者同様、「アドリブ」や「インプロビゼーション」と呼んでも問題ありません。

 

オンライン講座の大手Udemyで、スキャット講座を開講中です。

 

動画で一緒にスキャットを歌ってみましょう

まずは難しいことは抜きに、楽しみながらこの動画を観てみてください。私のYouTube動画で、現在も人気のあるスキャットに関する解説動画です。

スキャットとはなんぞや?というところから話していますので、初心者でもわかりやすいと思います。

英語で話していますが、字幕をオンにすると日本語でご覧いただけます。

 

 

スキャットでは「スキャットシラブル」が使われます。

ジャズシンガーがスキャットをするときには、「ダバダバやドゥイヤー」のような言葉をつかいます。

これを「スキャットシラブル」と呼びます。

有名な音源はこんな感じです。まずはジャズのレジェンドたちの素晴らしい演奏を聴いてみてくださいね。

 

初心者必見、スキャットの上達&練習方法はこれ!

レジェンドたちのスキャットを聴いてみると、好き勝手に自由に歌っているように聴こえるかもしれませんが、それは全くの誤解です。

即興で歌いながらも、一定のルールを守りながら歌っているのです。

 

mariko
mariko
とはいえ、絶対これ!という、決まったルールがあるわけではありません。

 

ですが、こんな順番で練習していくとスキャットが上達します。

スキャットの練習手順
  1. スキャットシラブルのバリエーションを知る。
  2. 曲のコード進行を知って、歌えるようにする。
  3. 典型的なパターン(リック)を覚える。
  4. レジェンドたちのスキャット音源の細部までコピーする。
  5. 楽器のアドリブをコピーする。
  6. 周りの楽器の音を聴きながら調和させていく。

 

今日は初心者ジャズシンガー向けに、1〜3の内容についてお話しします。

では、順番に見ていきましょう。

 

スキャットシラブルのバリエーションを知ろう!

ジャズシンガーが即興演奏をするときに、歌詞の替わりに使用するのが「スキャットシラブル」です。

スキャットシラブルは、一般的に下記のような言葉を組み合わせて、演奏されます。

(スキャットシラブルの組み合わせ例)

  • Du pa dun(ドゥパドゥン)
  • Doo wee yah(ドゥウィーヤ)
  • Da ba dun du ba dun(ダバドゥン ドゥバドゥン)
  • Sa ba da doo wee yah(サバダドゥウィーヤ)
  • Dee bah yah dee bah yah(ディバヤディバヤ)
  • Shu doo dah doo dah doo dah(シュドゥダドゥーダドゥーダ)

こんな感じで組み合わせは無限です。

 

mariko
mariko
上記を見て、何か特徴に気づきませんか?

 

濁点や半濁点を多く使っている! 例:Du pa dun(ドゥパドゥン)など

「ダ」や「パ」など濁点や半濁点を組み合わせながら歌うことで、強弱やリズムを表現しやすくなります。

 

逆にこんなのはイマイチです。アクセントがつけづらく、単調な印象になってしまいます。

アクセントが付けにくいような言葉 例:Lalala(ラララー)

 

あとは、「スキャット」ってシャバダバってやつでしょ?とよく訊かれますが、ブッブー!

mariko
mariko
シャバダバは基本的に使いません。ちょっと古臭い印象かも・・?

 

初心者の方は、シラブルを工夫することで、リズムやフレージングに強弱をつけることができるよ!ということを覚えてもらえれば、まずはOK。

 

これらの教則本には、シラブルのボキャブラリーを増やすエクササイズCDやアプリが付いているので、1冊持っておくと役に立ちます。

  1. SCAT! by Bob Stoloff
  2. Vocal Improvisation by Michele Weir

こちらの記事でも詳しくお話ししています。おすすめのスキャット&アドリブの教則本や講座

 

スキャット初心者は、コールアンドレスポンスで練習するのがベスト

シラブルの選び方を学んだら、実際の曲に合わせてスキャットの練習をしていきます。

初心者の練習に1番いいのは「ブルース」のコード進行です。

mariko
mariko
ブルースのコード進行は12小節でシンプルなので、誰でも取り組みやすいです。

ブルースのコード進行をつかって、コールアンドレスポンス形式で練習してみましょう。

コールアンドレスポンスとは?

コールアンドレスポンスとは、例えばフェスなどで、アーティストが

mariko
mariko
Say! Heeeeey!
観客
観客
Heeeey!

 

みたいな交互に同じフレーズを繰り返すものです。

  • コール=掛け声
  • レスポンス=返事

今回はコール(講師) &レスポンス(生徒)という役割です。

慣れてきたら、逆の役割もやってみると良いと思います。

 

この動画の中(3:17〜)で、実際に私が講師役になってエクササイズをしていますので、ぜひトライしてみてください。簡単なフレーズが多いので、はじめての方でもトライしやすいと思います。

 

 

スキャットシラブルのボキャブラリーを増やすには?

スキャットのボキャブラリーを増やすためにはこんな練習をするとよいです。

  1. コールアンドレスポンス形式で練習してみる。
  2. スキャットの教則本を買ってみる。
  3. 様々なアーティスト、レジェンドたちの音源を聴きまくってコピーをする。
  4. セッションに行って他の楽器の人と練習してみる。  などなど

 

コールアンドレスポンスの相手がいない人は、教則本を買ってみる。

基本的に、初歩の段階では難しい理論書はいりません。

ですが、先ほどの練習「コールアンドレスポンス」って自分の練習相手が必要なんです。そんな人いないし・・。という方もおられるのではないでしょうか?

 

そういう方は、このような教則本がおすすめです。

レッスンに通っていて先生がいるのなら、教則本は少し慣れてからでもいいと思いますよ。

 

 

 

おすすめのスキャット教則本と講座はこちら。

 

おすすめ度 言語 形式 レベル
Scat! 英語 本+アプリ 初級〜上級
Vocal Improvisation 日本語 本+CD 初級〜中級
Jazz Conception 日本語 本+CD 初級〜中級
Udemy講座 日本語 ビデオ+資料 初級〜中級

 

詳しくはこちらの記事でお話ししています。

おすすめのスキャット&アドリブの教則本や講座

 

スキャットの初歩から体系的に学べるオンライン講座、Udemyにて開講中。

自分のペースで歌を学びたいという方向けに、オンライン講座の最大手Udemy iconにて、オンラインスキャット講座を開講中です。現在までにUdemyで5000人以上の方にご受講いただいています。