ジャズシンガーにぴったりのジャズ曲集を知りたい!
憧れのジャズボーカルを習い始めて、いろいろな曲を覚えたい。初心者向けの教則本やレパートリー集ってあるのかな?
- ジャズボーカルを始めたので、1冊ジャズのレパートリー集(曲集)が欲しい。
- プロジャズシンガーおすすめの曲集はどれか?知りたい。
- ジャズシンガー向けの曲集はどんなものがあるのかを知りたい。
- ジャズを始めたばかりで、とにかくレパートリーを増やしたい。
とりあえず、プロシンガーのおすすめ曲集を知りたい
結論から言うと、おすすめジャズ曲集は、Real Bookシリーズです。
The Real Vocal Book
The Real Bookシリーズの中でも、ボーカリストに特化した楽譜集がThe Real Vocal Bookというものです。
私が留学していたアメリカでは、ほぼ100%のジャズプレイヤーが、このReal Bookのシリーズを使っていました。ボーカル用だけではなく、移調楽器向けなどいろいろとあります。
- ジャズボーカリストに特化した選曲になっている。
- ジャズミュージシャンの現場で広く使われている。
- アメリカでは、正直、これ一択。
- 歌詞も書かれているので確認しやすい。
- 400曲近い曲が掲載されているので、誰でも好きな曲を見つけられる。
- 順番に聴いていくだけでも、曲の知識が増える。
- フォントはジャズフォントのため、慣れないと少し見づらいと感じる方も?(明朝体を好まれる方はThe New Real Bookをおすすめします。)
- アメリカ特有のレターサイズで、A4サイズではない。
- 重たいので持ち運びたい方は電子版も検討の余地あり。
The Real Vocal Bookは、High key版とLow key版があります。
ジャズシンガーの演奏の場合、自分のキーに合わせて楽譜を移調しますので、どちらのバージョンでも良いと思います。自分の好きな曲が多く入っているものを選ぶと良いでしょう。
The Real Vocal Book – Volume I Songbook: High key
The Real Vocal Book – Volume I Songbook: Low Key
また電子書籍もありますので、デジタルファイルが良い方はこちらも使いやすいかなと思います。
The Real Vocal Book – Volume I Songbook: Low Key
The New Real Book
もともとThe real bookという楽譜集が、古くからミュージシャンの間で使われてきたもです。
上記のThe new real bookというのは、それをキレイに書き直して、製本されたものなので、普段のジャズの演奏の現場で使われているコード進行にかなり近いです。
- ジャズミュージシャンの現場で広く使われている。
- アメリカでは(古い版も含めて)正直、これ一択。
- 歌詞があるものは歌詞も書かれている。
- フォントが明朝体で見やすい。(ジャズフォントが好きな方は古いThe Real Bookをおすすめします。)
- 歌詞も書かれているので確認しやすい。
- 400曲近い曲が掲載されているので、誰でも好きな曲を見つけられる。
- 順番に聴いていくだけでも、曲の知識が増える。
- かなり大きくて、重たいので、持ち運びたい方は電子版も検討の余地あり。
The Real Bookシリーズの問題は、種類が多すぎること。
The Real Bookシリーズは、とってもよい楽譜集なのですが、問題は種類が多すぎること。なので、表にしてみました。
The Real Bookシリーズをまとめてみました。
名前 | それぞれの特徴 |
---|---|
The Real Vocal Book
(おすすめ) |
|
The New Real Book
(おすすめ) |
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The Real Book |
|
これ以外にも、各管楽器のキーに合わせた楽譜や、クリスマスリアルブック、ラテンリアルブック、クラシックリアルブック、パットメセニーリアルブックなど、さまざまなリアルブックが出版されていて、正直、把握しきれないです(笑)
なぜこのThe Real bookシリーズが良いのか?
The Real bookシリーズがよい理由はこれです。
- ジャズの演奏現場で使用されているコード進行に、限りなく近く、間違いが少ない。
- 大量の曲が収録されていて、どんな方でも好きな曲が見つかるはず。レパートリーを増やしやすい。
- 現場で使われるような楽譜の書き方を学びやすい。
理由1:ジャズの現場で使用されている楽譜に近く、間違いが少ない
日本で出版されてるジャズの楽譜の中には、「あー、これは現場のことを知らないで書いた楽譜だなー」と感じるものが、実はとても多いです。
(具体的に名前を出してしまうと、角が立つので、DMいただければお答えします。笑)
たとえば、
- Swingのリズムを全て付点8分音符で書いてあったり・・
- ピックアップ(アウフタクト)をなぜか別小節で書かれていたり・・
現場で使われているものに限りなく近いので、The Real Bookシリーズはそういうことはありません。お手本にしながら、自分の楽譜を作り込んでいくとよいです。
理由2:誰でも好きな曲やレパートリーが見つかるはず。
The Real Bookシリーズの楽譜を1冊買えば、400曲程度の楽譜が手に入りますので、さすがにそれだけ曲数があれば、どんな方でもお気に入りの曲を見つけられると思います。
それぞれのエディションで曲目が違うので、自分が好きそうな曲が多いエディションを選ぶと良いと思います。
理由3:ジャズの楽譜の書き方を学びやすい。
The Real Bookシリーズは、アメリカのミュージシャンの間でも広く使われていることもあり、いわゆるプロの現場で日常的に使われている楽譜に、かなり近いです。
そのため、基本的な楽譜の書き方を自然に身につけていくことができます。
日本の出版社のジャズ曲集は、イマイチなものも多いので注意が必要です。
私自身も今まで、様々なジャズの曲集を手にしてきました。
日本語で出版されているジャズのレパートリー集もたくさんありますが、正直なところ、イマイチなものが多いです。
日本語で書かれている楽譜がよいのであれば、ジャズスタンダードバイブルがよいかも?
日本語で書かれている楽譜が欲しいということであれば、ジャズスタンダードバイブル FOR VOCALかと思います。
著者の納浩一さんは、とっても有名な素晴らしいジャズベーシストさんですね。
100曲以上の曲が収録されているため、ジャズの曲をほとんど知らないという方は、曲を順番に曲を聴いていくだけでも、ジャズの知識が増えて良いと思います。
カラオケのCDも収録されていますが、全ての曲が収録されている訳ではないので、注意ですね。
ジャズ曲を練習するなら、私のYouTubeで歌ってみて!
高音質のカラオケでジャズスタンダード曲を練習したいという方は、ぜひ私のYouTubeの音源と一緒に歌ってみてください。
音源のクオリティーの良さを感じていただけると思いますよ。
ちなみに、私のYouTubeチャンネルは、初心者向けにやっているため、イントロの後、1周目はガイドメロディが入っていて、2周目からインストになります。
ガイドメロディの入っていないBGM音源をご購入可能です。詳しくはYouTubeチャンネルをご覧ください。(なお、最近は英語のみで配信しています。英語が苦手な方は日本語でコメントいただければご返信いたします。)
The Real Bookシリーズと併せて使いたい、iReal Pro
リアルブックシリーズと一緒に使いたいのがiReal Proです。
iReal Proとは、スマホやパソコンでジャズのカラオケを流すことができる、練習用のアプリです。カラオケを流す以外にも録音したりすることもできます。
練習用のアプリといっても、録音することができたり、キーやスタイル(スイングやボサノヴァなど)やテンポの変更も簡単で、とても優秀なアプリです。
また、The Real bookのコード進行とiReal proのコード進行は近いことが多いので、両方を一緒に使いやすいのも良い点です。
有料アプリではあるものの、サブスクリプションではなく、一回買い切りのアプリというところもおすすめしやすいポイントです。
私が購入した時は800円くらいだったのですが、どんどん値上っているので、欲しい方はお早めにどうぞ。
よい楽譜集を手にすることは、素敵な歌をうたう第一歩
良い楽譜集を使うことで、トラブルを回避できます。じっくり取り組むためにも、レパートリー集の購入は失敗したくないですね。
- ジャズ初心者の場合は、まずは1つを購入して、じっくり使い込みましょう。
- ジャズ初心者がまず購入する楽譜集はThe Real Bookシリーズが一択。
- ボーカリストならThe Real Vocal Bookがおすすめ。
- 日本の出版社から出ているものならジャズスタンダードバイブル。
- iReal Proを使うと練習効率がアップ。
ジャズボーカルを一緒に楽しく学びましょう!
ジャズボーカルを楽しみたい方は、マンツーマンレッスンがお勧めです。(対面とオンライン、両方可能です。)レッスンをご希望の方は、ぜひ下記のリンクからお気軽にお問い合わせくださいね。