ボーカルマニア

2023年版プロシンガーが選ぶ最強女性ジャズボーカル36選![初心者にもおすすめ]

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

プロジャズシンガーのオススメ女性ジャズボーカリスト36選 [初心者&リスナーも聴きやすい]

この記事が参考になる方
  1. 素敵なジャズボーカリストのCDを聴きたい!
  2. BGMとしてもぴったりのジャズCDを知りたい。
  3. ジャズボーカルを始めたけれど、オススメのアーティストを知りたい。

 

mariko
mariko
ジャズシンガー歴10年以上の私がお勧めする大好きなシンガーたちはこちら。
Contents
  1. プロジャズシンガーのオススメ女性ジャズボーカリスト36選 [初心者&リスナーも聴きやすい]
  2. まずは女性ジャズシンガー御三家を覚えましょう。
  3. 必聴!女性ジャズシンガーの御三家
    1. ビリーホリディ 〜Billie Holiday〜 
    2. エラフィッツジェラルド 〜Ella Fitzgerald〜
    3. サラヴォーン 〜Sarah Vaughan〜
  4. 伝説の有名な女性ジャズシンガーたち
    1. カーメンマクレエ 〜Carmen Mcrae〜
    2. ブロッサムディアリ 〜Blossom Dearie〜
    3. ヘレンメリル 〜Helen Merrill〜
    4. ジュリーロンドン 〜Julie London〜
    5. アンバートン 〜Ann Burton〜
    6. ローズマリークルーニー Rosemary Clooney
    7. ダイナワシントンDinah Washington
    8. モニカゼタールンドMonica Zetterlund
    9. ペギーリーPeggy Lee
    10. ナタリーコールNatalie Cole
  5. 現代の有名な女性ジャズシンガーたち
    1. ティアニーサットン 〜Tierney Sutton〜
    2. ダイアナクラール 〜Diana Krall〜
    3. ジェーンモンハイト 〜Jane Monheit〜
    4. エスペランザスポルディング 〜Esperanza Spalding〜
    5. グレッチェンパーラト 〜Gretchen Parlato〜
    6. サラガザレク 〜Sara Gazarek〜
    7. サマラジョイSamara Joy
    8. ルシアーナソウザLuciana Souza
    9. ニッキパロットNikki Parrott
    10. ソフィーミルマンSophie Milman
    11. シゼルストームSidsel Storm
    12. シリルエイミーCyrille Aimee
    13. ダイアンリーヴスDianne Reeves
    14. リサエクダールLisa Ekdahl
    15. ステイシーケントStacey Kent
    16. マレーンモーテンセンMalene Mortensen
    17. シーネエイSinne Eeg
    18. ディーディーブリッジウォーターDee Dee Bridgewater
    19. カサンドラウィルソンCassandra Wilson
    20. ベッカスティーヴンスBecca Stevens
    21. サラセルパSara Serpa
    22. ユンサンナYoun Sun Nah
  6. まとめ[たくさんの音源を聴いて自分の好みのジャズシンガーを探そう]

 

最強女性ジャズシンガーまとめ

現在、加筆&更新中のため、書きかけの部分があります。ご了承ください。

  1. ビリーホリディBillie Holiday
  2. エラフィッツジェラルドElla Fitzgerald
  3. サラヴォーンSarah Vaughan
  4. カーメンマクレエCarmen McRae
  5. ブロッサムディアリBlossom Dearie
  6. ニーナシモンNina Simone
  7. ヘレンメリルHelen Merrill
  8. ジュリーロンドンJulie London
  9. アンバートンAnn Burton
  10. ローズマリークルーニーRosemary Clooney
  11. ダイナーワシントンDinah Washington
  12. モニカゼタールンドMonica Zetterlund
  13. ダイアンリーヴスDianne Reeves
  14. ペギーリーPeggy Lee
  15. ナタリーコールNatalie Cole
  16. ティアニーサットンTierney Sutton
  17. ダイアナクラールDiana Krall
  18. シリルエイミーCyrille Aimee
  19. ジェーンモンハイトJane Monheit
  20. サマラジョイSamara Joy
  21. ルシアーナソウザLuciana Souza
  22. ニッキパロットNikki Parrott
  23. ソフィーミルマンSophie Milman
  24. エスペランサスポルディングEsperanza Spalding
  25. グレッチェンパーラトGretchen Parlato
  26. シゼルストームSidsel Storm
  27. リサエクダールLisa Ekdahl
  28. サラガザレクSara Gazarek
  29. ステイシーケントStacey Kent
  30. マレーンモーテンセンMalene Mortensen
  31. シーネエイSinne Eeg
  32. ディーディーブリッジウォーターDee Dee Bridgewater
  33. カサンドラウィルソンCassandra Wilson
  34. ベッカスティーヴンスBecca Stevens
  35. サラセルパSara Serpa
  36. ユンサンナYoun Sun Nah

 

まずは女性ジャズシンガー御三家を覚えましょう。

mariko
mariko
女性ジャズシンガーには御三家と呼ばれる人たちがいますよ。

 

  1. ビリーホリディ(Billie Holiday)
  2. エラフィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)
  3. サラヴォーン(Sarah Vaughan)

ビリーホリディ、サラヴォーン、エラフィッツジェラルドの3人は、女性ジャズシンガーの御三家と呼ばれ、歴史に名を残す偉大な歌手です。

必聴!女性ジャズシンガーの御三家

ビリーホリディ 〜Billie Holiday〜 

ビリーホリディ(Billie Holiday 1915-1959)は、まさにジャズボーカルの礎を築いた人物でもあり、ブルースからジャズへの変革期、そして、アメリカでの黒人差別へのメッセージを歌に込めた奇妙な果実(Strange Fruit)は大ヒットしました。

奇妙な果実(Strange Fruit)とは?

奇妙な果実」とは、リンチにあって虐殺され、木に吊りさげられた黒人の死体のことである。歌詞は「南部の木には、変わった実がなる・・」と歌い出し、木に吊るされた黒人の死体が腐敗して崩れていく情景を描写する。 wikipediaより

 

初めて”Strange fruit”を聴いた時は、歌詞の意味を知らなかったのですが、なんだか怒りや不気味さのようなものを感じました。

のちに曲の背景を知り、またBillie Holidayの壮絶な人生も重なり、魂の叫びのような声に、言葉を失ったことを覚えています。ビリーホリディ自身はドラッグ中毒などとも戦い、44歳の若さでこの世を去りました。

mariko
mariko
このCDも圧倒的なパワーを感じます。ぜひ一度、聴いてみてくださいね。

 

はじめてビリーホリディを聴くならこれがおすすめ。

Billie Holiday ビリーホリディ / Strange Fruit: 奇妙な果実

ジャズボーカルの歴史では、避けて通れない必聴の1曲であり、ビリーホリディは歴史を作ったジャズシンガーだということを覚えておきましょう!

エラフィッツジェラルド 〜Ella Fitzgerald〜

女性ジャズシンガーを語るなら、エラフィッツジェラルド(Ella Fitzgerald  1917-1996)抜きでは語れません。私自身も、特にジャズボーカルを学び始めたばかりの頃には、彼女の音源を聴き漁りました。

エラは、ギタリストのJoe Pass(ジョーパス)とのデュオのような小さな編成から、オーケストラやビックバンドとの共演と、同じ曲でも多彩な編成で私たちを楽しませてくれます。

mariko
mariko
彼女の声は、時に力強く、時に優しく、私たちを包み込むような温かみがあります。

 

ギタリストのジョーパスとのデュオアルバムならこちらがおすすめ。

Ella Fitzgerald & Joe Pass / Again

 

偉大な作曲家、Cole Porterの作品ばかりを演奏したCDも素敵です。

エラフィッツジェラルド / Sings The Essential Cole Porter Song Book

 

Louis Armstorong(ルイアームストロング)とデュエットCDは、2人の息のあったデュエットが聴けます。


Ella Fitzgerald & Louis Armstrong / Ella & Louis

ジャズってスモーキーな声じゃないと歌えないんですよね?なんてよく質問を受けるのですが、ぜひ彼女の歌声に耳を傾けてみてください。特に高音なんて、とても澄んでいて美しいですよ。

ジャズボーカルに向いている声質ってあるの?(別記事:近日公開)

 

サラヴォーン 〜Sarah Vaughan〜

サラヴォーン(Sarah Vaughan 1924-1990)は、曲中で見せるスキャットも素晴らしく、絶対押さえておくべき女性ジャズシンガーの1人です。コンサートのライブ録音や映像もたくさん残っており、お手本にしたいシンガーのひとりです。

 

日本でのライブ音源のCDも出ています。


Sarah Vaughan / Live In Japan Vol.2

 

このCDに入っている「枯葉 Autumn leaves」ぜひ聴いてください。


Sarah Vaughan / Crazy & Mixed Up

mariko
mariko
ビロードのような声とも言われる彼女の声は、ジャズボーカルをやるなら必聴です。

伝説の有名な女性ジャズシンガーたち

カーメンマクレエ 〜Carmen Mcrae〜

Carmen Mcrae(カーメンマクレエ)も御三家の1人と言ってもよいくらいの名シンガーです。比較的長生きで、日本公演で何度か来日しています。

これがジャズの醍醐味!有名な曲がたくさん収録されています。

Carmen Mcrae / Great American Songbook

 

“Carmen Sings Monk”というThelonious Monk(セロニアスモンク)の作品ばかりを集めたCDもおすすめ。さすがの技術で一聴の価値ありです。

Carmen McRae / Carmen Sings Monk

mariko
mariko
私自身は留学中にこのCDを知り、ヘビーローテションでした。

 

ブロッサムディアリ 〜Blossom Dearie〜

チャーミングでコケティッシュと表現されることもあるBlossom Dearie(ブロッサムディアリ)の歌声は、いわゆる他のジャズシンガーのように朗々と歌い上げる歌い方とは、まったく違ったアプローチの歌唱法です。

おしゃれなカフェやお休み前のひとときにもぴったりのまさに小鳥のさえずりのような優しい歌声です。

mariko
mariko
個人的には暖かい暖炉の前で、あったかいココアでも飲みながら聴きたい声ですね。優しいテイストの歌が好きな方におすすめです。

Blossomという名前は本名で、ご両親は北欧系とのこと。誕生の時に兄弟が桃の花を手にお祝いをしたということからこの名前がついたという逸話も。とってもハッピーなエピソードですよね。


Blossom Dearie / Complete Recordings (1952-62)

 

Autumn in New York(ニューヨークの秋)もとっても素敵。私にとってもジャズってこんなにナチュラルに等身大で歌っていいんだーと私も気付かせてくれたアーティストの1人です。


Blossom Dearie / Adorable Blossom Dearie

mariko
mariko
私のように身体が大きくないシンガーは、こういった自然体なアプローチもあるよ、ということをぜひ知ってもらいたいです。

粟田麻利子が最も好きなジャズシンガーって誰ですか?の質問に答えます!(別記事:近日公開)

 

ヘレンメリル 〜Helen Merrill〜

Helen Merrill(ヘレンメリル)といえば、これでしょう。私が初めて聴いたジャズボーカルのCDはこれでした!このグリーンのジャケットも非常に有名ですね。


Helen Merrill / Helen Merrill

 

この”You’d be so nice to come home to”のタイトルの和訳”帰ってくれたらうれしいわ”は大橋巨泉さんがつけられたわけですが、こんなエピソードも。

“You’d be so nice to come home to”とは、「あなたが待っている家に帰って来られたらすばらしいだろう」という意味であるが、『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ』という題名で、日本では普及している。ジャズ評論家の大橋巨泉は「帰ってくれたらうれしいわ」という訳題をつけた。  wikipediaより

 

途中で出てくるアドリブのトランペットは、Clifford Brown(クリフォードブラウン)ですね。

mariko
mariko
こうやって共演者へも興味を拡げていくと、さらにジャズの世界が楽しくなりますね。

 

ジュリーロンドン 〜Julie London〜

もともと、10代の頃から女優として映画デビューをしていたJulie London(ジュリーロンドン)ですが、ジャズシンガーとしても、とても有名です。

彼女が歌った”Cry me a river”が大ヒットしたことで、歌手としても世間にスターとして認められ、女優の仕事とともに、彼女の才能がさらに開花しました。少しハスキーな声質は多くの人に愛されています。


Julie London / ジュリー ロンドン ベスト

 

彼女のFly me to the moonも素敵で、レッスンでこんな風に歌いたい!と音源を持ってこられる方も多いですよ。


Julie London / Cry Me A River 〜best Of Julie London

こちらの記事で、Fly me to the moonについて解説しています。

ジャズボーカルの魅力。ポップスボーカルとの違いは?

 

アンバートン 〜Ann Burton〜

Ann Burtonアンバートンは、オランダを代表するジャズシンガーです。

語るような歌い方がまるで、読み聞かせを聴いているかのようでストーリーが広がり、非常に心地よいです。

温もりのある声は、カフェなどのおしゃれ空間のBGMや落ち着きたい夜のお供にもぴったりです。カフェオレがぴったりな歌声とも言えると思います♪私も、大好きなシンガーの1人でとってもおすすめです。こちらのCDはぜひ聴いてください。


Ann Burton / Lovely Way To Spend An Evening

mariko
mariko
アンバートンでA lovely way to spend an eveningという曲を知り、自分の2枚目のCDに入れました。

 

最も有名なBlue BurtonのCDはこちら。


Ann Burton / Blue Burton

ローズマリークルーニー Rosemary Clooney

ローズマリー・クルーニーは1928年5月23日にケンタッキー州メイズヴィルで生まれのジャズシンガーであり、女優です。

温もりのある歌声で、1940年代にビッグバンド・シンガーとしてキャリアをスタートさせ、1945年に「The Clooney Sisters」として妹とともに歌手デビューを果たします。1951年に「Come On-a My House」がビルボード・チャートで全米第1位になる大ヒットとなります。

彼女は生涯を通じて50枚以上というたくさんのCDをリリースしています。すごいですよねー。最も有名なレコーディングはデューク・エリントンとの1956年のアルバム『Blue Rose』です。これは名盤なのでぜひ聴いてみてくださいね。

Blue Rose [ローズマリー・クルーニー&デューク・エリントン楽団]

彼女のCDを聴いたことのない方はこちらのベスト盤もおすすめ。これ2枚組なのでおすすめです。

ローズマリークルーニーは、2002年6月29日にカリフォルニア州ビバリーヒルズで亡くなりました。甥っ子のジョージクルーニーはとっても有名な俳優ですね。彼が出演してた人気医療ドラマERにもローズマリーがゲスト出演したこともあったようです。

ダイナワシントンDinah Washington

ダイナワシントンことルース・リー・ジョーンズ(出生名)は、アメリカのジャズまシンガーで、力強い歌声が魅力的です。

彼女は1924年にアラバマ州タスカルーサで生まれ、10代でシカゴに移り住み、地元のクラブで演奏活動を開始しました。彼女のキャリアは1940年代に軌道に乗り、当時最も人気と影響力のあるジャズシンガーのひとりとなりました。

中でも “Dinah Jams” や “The Swingin’ Miss D” がとても有名です。

DINAH JAMS(ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン)

彼女の代表曲には “What a Difference a Day Makes” や “Unforgettable” があります。英語の発音もとっても聴きやすいので、ジャズボーカル初心者でも聴きやすいと思います。

彼女は1963年に睡眠薬の過剰摂取事故により39歳で亡くなりました。早すぎる別れに多くの人が涙しました。

モニカゼタールンドMonica Zetterlund

モニカ・ゼタールンドはスウェーデンのジャズシンガーであり女優でもあります。本名はEva Monica Nilssonといって、スウェーデンのヴェルムランド地方にある小さな町で生まれました。

幼い頃からビリー・ホリデイやエラ・フィッツジェラルド、そして特にサラ・ヴォーンを聴いて育ったそうです。幼い頃からジャズに魅了されていたのですね。

彼女もたくさんのアルバムをレコーディングしていますが、その多くはスウェーデンジャズの古典とされて、今も多くの人に聴かれています。ソフトな歌声は爽やかさもあり、ファンが多いですね。

彼女はピアニストのヤン・ヨハンソンなどスウェーデンのジャズミュージシャンとのコラボレーションでも知られています。2005年に67歳で死去しました。

1964年にビル・エヴァンスと共演したジャズ・アルバム『ワルツ・フォー・デビイ』が高い評価を受け、彼女自身も「自分のベスト」と語る出来で、誇りにしていたようです。

mariko
mariko
Waltz for Debbyは元々エヴァンスが自身のお兄さんの娘さん、Debbyちゃんに向けて書いた曲と言われていますが、モニカのアルバムの中ではスウェーデン語で歌われていますよ。必聴です♪

ワルツ・フォー・デビイ[ モニカ・ゼタールンド with ビル・エヴァンス ]

他にも、「Ahh! Monica」(1962年)、「Make Mine Swedish Style」(1964年)、「Ohh! Monica」(1965年)、「Monica Zetterlund」(1967年)、「Monica」(1971年)、「Chicken Feathers」(1972年)などがあります。

Monica Zetterlund / Ahh! Monica

2013年に、彼女の半生を描いた自伝的映画『ストックホルムでワルツを』が公開されました。日本でも2014年11月29日に公開され今でも人気のある映画です。

映画 ストックホルムでワルツを

この映画は、スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で監督賞、主演女優賞など4部門を受賞し、人口950万人の同国で50万人以上を動員したそうです。すごい人数ですよね〜!

ペギーリーPeggy Lee

1920年生まれのペギー・リー(本名ノーマ・デロリス・エグストロム)は、アメリカのジャズシンガーです。彼女はノースダコタ州に生まれ、10代の頃から地元のバンドで歌い始め、その後ハリウッドに進出し、ソロアーティストとして成功を収めました。

歌声は独特なスモーキーさで知られファンも多いですね。

“Fever “や “Is That All There Is? “などが特に有名で、多数のCDを残しています。ベニー・グッドマンといったジャズの巨匠たちとのコラボレーションも含まれます。

Peggy Lee / With The Benny Goodman Orchestra 1941-43

彼女の最も有名なアルバムには、「ブラック・コーヒー」(1953年)があります。

Peggy Lee / Black Coffee

彼女が亡くなったのは2002年で、81歳でした。

ナタリーコールNatalie Cole

ナタリー・コールは1950年生まれで、アメリカで最も有名なジャズシンガーの1人である、ナット・キング・コールの実娘です。

ナタリーは1975年にデビューし、デビュー曲「This Will Be (An Everlasting Love)」が大ヒットし、グラミー賞の最優秀新人賞を受賞しました。

その後も「Sophisticated Lady」(1976年)、「I’ve Got Love on My Mind」、「Our Love」(1977年)などのヒット曲を発表しました。1987年には、アルバム「Everlasting」でポップシンガーとしても活躍、ブルース・スプリングスティーンの「Pink Cadillac」のカバーも大ヒットしています。

1990年代には、亡き父親のナット・キング・コールのジャズカバー曲をたくさん収録したアルバム「Unforgettable… with Love」を発表しました。このアルバムは、この年のグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

Natalie Cole / Unforgettable…With Love

mariko
mariko
日本でも大ヒットし、私も何度も聴きました♪明るくてチャーミングな声は必聴です♪

彼女は生涯にわたり9回のグラミー賞を受賞し、世界中で3000万枚以上のレコードを売り上げました。2015年12月にロサンゼルスで心臓疾患などのため亡くなりました。

現代の有名な女性ジャズシンガーたち

ティアニーサットン 〜Tierney Sutton〜

8度のグラミー賞ノミネートなど、大御所ジャズシンガーのTierney Sunnton(ティアニーサットン)、その歌声はとても軽やかで、また音程も非常に正確で、確かな技術を持っている素晴らしいシンガーです。

彼女の歌は、力みがなく歌詞が非常にクリアーに聴こえ、どんな方でも聴きやすいと思います。また編曲も凝ったものが多く、ビートルズやジョニミッチェルなどポップス系の曲のカバーも積極的に取り入れています。


Tierney Sutton – Paris Sessions

 

こちらのCDはジョニミッチェルトリビュート作品です。


Tierney Sutton / After Blue

前回の来日の際に見逃してしまったのですが、次は絶対観に行きたいボーカリストの1人です。

ダイアナクラール 〜Diana Krall〜

Diana Krallダイアナクラールは、現在までに5度もグラミー賞を受賞するなど、ここ最近では最も成功したジャズボーカリストの1人と言っても過言でない、日本でも非常に人気のあるシンガーです。

ピアノの演奏も素敵で、弾き語り形式や、バンド形式でも弾き歌いで演奏するなど、多彩な顔を見せてくれる歌い手です。彼女もバークリー音楽大学の出身ですね。


Diana Krall ダイアナクラール / This Dream Of You

比較的低めの音域で歌いますが、声質としてはパワフルに歌い上げるというよりは、しっとり聴かせるようなイメージです。

男性ジャズボーカリストのレジェンドの1人Tony Bennetteトニーベネットとのデュエットも絶品です。

ジェーンモンハイト 〜Jane Monheit〜

2003年と2005年にグラミー賞にもノミネートされている実力派ジャズボーカリストです。幼い頃から音楽一家で育った彼女は、高音が非常に美しく響く声をしており、上品な印象があります。

結婚出産などを経て、さらに充実した音楽活動を送られているようです。彼女の公式Instagramでは、リハーサルの様子など、楽しそうな様子をみることができますよ。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Jane Monheit(@realjanemonheit)がシェアした投稿

 

エスペランザスポルディング 〜Esperanza Spalding〜

Esperanza Spaldingエスペランザスポルディングは、少しハスキーな声でベースを弾きながら歌うスタイルを基本とし(アルバムによってはベースを弾かないことも)、トレードマークのふわふわの髪の毛もとても印象的、デビュー後、一躍スターダムを駆け上がりました。

私はバークリー音楽大学に留学中に、彼女のコンサートもワークショップも行ったことがあり、実は日本でのコンサート時に、少しだけ彼女の通訳の仕事をしたことがあるのですが、非常に気さくな人柄で、素敵な方でした。

バークリー音大のワークショップでは、なんでこんな難しいベースラインを弾きながら歌えるんだ?という素朴な疑問が出たりもしたのですが、彼女はただこう言っていました。

できるまで、何度も何度も繰り返して練習するだけ。

はじめは1小節だけ、そこができたら次はできたところを含めて2小節。3、4、5・・。うまくいかなかったら、また戻って、繰り返し練習するだけよ。

特別なことは何もしていない。

どんなにスターになっても、その姿勢は変わらないEsperanza Spaldingに今後も注目です。

この動画は最近の”Emily’s D+Evolution”プロジェクトの動画ですが、このプロジェクトのコーラス(女性)をしているのはパークリー音大の仲間Emily Elbertで、彼女も非常に素晴らしいシンガーです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Emily Elbert(@emilyelbert)がシェアした投稿

 

グレッチェンパーラト 〜Gretchen Parlato〜

ささやくような少しハスキーな歌声が特徴的なGretchen Parlatoグレッチェンパーラト。まさに現代の革新的なジャズを牽引するジャズシンガーです。

「私はいろんな種類の音楽を聴いて育っていて、17歳になるまではジャズを歌おうと考えてもいませんでした。ジャズ・ヴォーカリストではないアーティストでは、ジュリー・アンドリュース、スティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンなんかが大のお気に入りです」

「マイルス・デイヴィスとチャーリー・パーカーからは大いに影響を受けています。ヴォーカリストが管楽器を演奏するように歌う(その逆も然り)のは、とてもいい勉強になります。ウェイン・ショーターやハービー・ハンコックからも、物凄くインスパイアされています」

このように彼女自身が語るように、幅広い音楽知識や経験に基づき、常に新しいことに挑戦する姿勢は、ジャズボーカリストとしてだけでなく、1人の音楽家として常にウォッチしていたい存在です。数多くの第一線で活躍しているプレイヤーとの今後の共演も楽しみです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

gretchen parlato(@gretchenparlato)がシェアした投稿

 

サラガザレク 〜Sara Gazarek〜

Sara Gazarek(サラガザレク)は透明感のある歌声が特徴的な、若手ジャズシンガーの1人で、日本でもとても人気があります。

1982年、アメリカ・シアトル生まれのジャズボーカリストで、高校時代にジャズを学んだことをきっかけにジャズの世界へ。2000年にデュークエリントンジャズフェスティバルでエラフィッツジェラルド賞を受賞。その後、世界中でどんどん活躍の場を広げています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Sara Gazarek(@saragazarek)がシェアした投稿

ドイツのピアノトリオ、TriosenceとのコラボレーションCD “Where she stands still”では、Triosenceの作品にオリジナルの歌詞をつけ、披露しています。いわゆるジャズスタンダード曲を演奏しているのではなく、Triosenceのオリジナル曲ばかりが収録されています。このCDは私が自分のCDをリリースするときにとても参考にしたCDです。空気感がとっても洗練されていて、大好きなCDです。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

triosence(@triosence_band)がシェアした投稿

また、ピアニストのジョシュネルソンとのデュオCDも素晴らしいです。ジョシュネルソンも、2006年のセロニアスモンクコンペティションで、セミファイナリストにもなっている実力者です。

サマラジョイSamara Joy

ルシアーナソウザLuciana Souza

ニッキパロットNikki Parrott

ソフィーミルマンSophie Milman

シゼルストームSidsel Storm

シリルエイミーCyrille Aimee

ダイアンリーヴスDianne Reeves

リサエクダールLisa Ekdahl

ステイシーケントStacey Kent

マレーンモーテンセンMalene Mortensen

シーネエイSinne Eeg

ディーディーブリッジウォーターDee Dee Bridgewater

カサンドラウィルソンCassandra Wilson

ベッカスティーヴンスBecca Stevens

サラセルパSara Serpa

ユンサンナYoun Sun Nah

まとめ[たくさんの音源を聴いて自分の好みのジャズシンガーを探そう]

いかがでしたか?ご存知の女性ジャズシンガーばかりでしたか?

この記事を書くにあたり、ジャズボーカリスト15選!みたいな他の方が書かれた記事をいくつか読んでみました。

いっぱい検索でヒットするのですが、ジャズシンガーを長年実際にやっている私からすると、ほとんどの記事は「あーこの人、大してジャズを聴いてないで書いてるんだろうなー」と思ってしまうものばかりでした。

mariko
mariko
なんかね、そういう記事ってジャズへの愛が感じられないんですよね・・。本当にそのアーティストやCDが好きでおすすめって書いてるのかなぁって。

そのため今回は実際に現場に立っているジャズシンガーとして、私が大好きで本当に皆さんにオススメしたい女性ジャズシンガーをまとめてみました。

これをきっかけに、好きなアーティストに出会ってもらえたらうれしいです。