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ジャズスタンダード曲は難しそうに聴こえて実はとってもシンプルです!【AABAとは?】

ジャズって難しそう。初心者でも大丈夫ですか?

ジャズってかっこいいけれど、なんかだ難しそう。と感じられる方も多いと思います。

でもちょっとしたルールを知れば、ジャズへのハードルがぐっと下がりますよ。

この記事を読むとこんなことが分かる

(全体を4分程度で読めます♪)

・ジャズスタンダード曲は実はとってもシンプルだということを理解できる。

・ジャズって難しそうという気持ちが消える!

・ジャズスタンダード曲の構成がわかる。

ジャズスタンダード曲は、実は他ジャンルの曲よりもシンプルで分かりやすい構成です。

ジャズの曲(一般的にジャズでよく演奏される曲のことを「ジャズスタンダード」や「ジャズスタンダードナンバー(ジャズスタンダード曲)」と呼ばれます)の多くは32小節の単位で進行していきます。

場合によってはその場合の64小節が1つの単位と言う場合や、少し変則の曲もありますが、多くの場合は32小節が1つの単位になります。

そのため例えば、歌詞が1番しかないものであれば、32小節分だけ覚えればいいだけなのです。なんて短いの!J-popだったら、3番くらいまで歌詞がある曲も多いですが、ジャズボーカルの曲は1番しか歌詞がない曲も実は多いのです。

・ジャズでよく演奏される曲のことを「ジャズスタンダード」や「ジャズスタンダードナンバー(ジャズスタンダード曲)」と呼びます。

・ジャズの曲の多くは、32小節の単位で1周します。

・1番しか歌詞がない場合は、32小節分の歌詞を覚えれば、とりあえず1曲全部歌えます!手軽にチャレンジ!

(歌詞やメロディの繰り返しが多い曲なら、更に覚えやすいです。英語が苦手な人でもOK。)

ジャズスタンダード曲の基本は、32小節単位で進んでいきます。

ジャズ曲は、基本は32小節単位で進行していきます。その32小節にもルールがあります。

ジャズ曲の基本、32小節はさらに4つのセクションに分けられます。つまり32小節は8小節のセクション×4つ、ということになります。

この8小節単位の組み合わせは、代表的なものがいくつかあります。

ジャズ曲の基本の32小節は、さらに4つのセクションに分けられます。

つまり・・  32小節 = 8小節のセクション×4つ

この8小節単位の組み合わせは、代表的なものがいくつかあります。

AABAとは?曲の形式を表現する方法。

AABAとは、曲の形式を表現する方法です。たとえば、32小節の曲で考えた時にメロディやコード進行がこのようになっている構成のことを言います。

セクションA 8小節(メロディやコード進行が似ている)
セクションA 8小節(メロディやコード進行が似ている)
セクションB 8小節(ここだけ少し違う!)
セクションA 8小節(メロディやコード進行が似ている)

たとえば’S wonderfulというGeorge Gershwinの曲はこのAABA形式になります。

実際に楽譜を見てみると、水色の部分はメロディもコード進行も似ていて(A)、ピンク色の部分だけ異なります(B)。

AABA形式の曲はたくさんありますが、少し聴いてみましょう。(下記はYouTubeリンクです。ウェブサイト上に埋め込んでしまうと著作権違反になってしまうので、下記リンクからご試聴いただきながら、下記記事もご覧くださいね。)

AABAの構成曲の例

On the sunny side of the street

 

The girl from Ipanema

AABA以外の形式。ABACの構成もあります。

AABAとは少し違う曲の構成もあります。ABACの構成とは、たとえば、32小節の曲で考えた時にメロディやコード進行がこのようになっている構成のことを言います。

セクションA 8小節(メロディやコード進行が似ている)
セクションB 8小節(メロディやコード進行が違う、展開中)
セクションA 8小節(メロディやコード進行が似ている)
セクションC 8小節(メロディやコード進行が違う、曲の最後)

ABACの構成曲の例

Tea for two

 

As time goes by

実はジャズの曲はTV、映画、CMでよく使われている。

ジャズの曲って、実はテレビ番組、コマーシャル、映画などに本当によく使われています。なので曲名はしらなくても、え?これってジャズの曲なの?とか、聴いたことある!という曲がとても多いです。

たとえばこれなんかは、「茶色の小瓶」の替え歌ですね。茶色の小瓶はPD(パブリックドメイン=著作権切れ)の曲のため、こうやって歌詞を変えても大丈夫です♪

ジャズの曲は、ミュージカル由来の曲も多いです。

現在ジャズで演奏されている曲の中で、もともとはミュージカルのために書かれた曲もたくさんあります。曲の由来を知ると、その曲が書かれた背景なども理解でき、曲への愛着も湧きますよね。

例えば、ジョージガーシュイン(George Gershwin)やコールポーター(Cole Poter)などの作品は元々ミュージカルの中で演奏される曲として書かれたものです。

ジョージガーシュイン(George Gershwin)の作品 Summertime

元々はPorgy and Bessというオペラの中のアリアとして作曲されました。オペラの中で演奏されている様子はこちら。(ポーギーアンドベスの中では場面を変えて3回歌われます。)

これをジャズアーティストが演奏するとこんな感じに変わってしまいます。全然違いますよね!これは私も大好きなChet baker(チェットベイカー)のテイクです。彼はトランペッターでありシンガーでもあります。歌い方が非常に力が抜けていて、ソフトなテイストなのが私は大好きで、最も好きなシンガーのひとりです。

この記事のまとめ

・ジャズの曲は難しそうに見えて、実は他のジャンルの曲よりもずっとシンプルです。

・ジャズの曲は、AABAやABACなど典型的な曲の構成が多いので、パターンを知れば曲を把握するのも簡単です。

・ジャズの曲は、実はCMやテレビ番組などでもよく使われているので探してみましょう。

・ミュージカル由来の曲もとても多いです。聴き比べてみると違いもわかって面白いですよ。