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ライブやボイスレッスンの時のおすすめ飲み物とは?[プロ歌手直伝・水分補給法]

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歌手は普通の人よりも、水分補給をたくさんしなくてはいけない?

シンガーは喉を酷使するから、普通の人よりも、水分をたくさん補給しないと良い歌は歌えないよ!なんて話、きいたことありませんか?

ライブの途中で声が枯れてしまったら、水分補給が足りなかったからかな?と思った経験のある方もみえるのではないでしょうか。

人間が生命を維持していく上で、「水分補給」が重要なことは、もちろんみなさんご存知だとおもいます。

身体の構成成分の65%は水分とも言われています。では実際のところ、歌手はどれくらいの水分を日々摂取する必要があるのでしょうか?

mariko
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今日はボーカリストにとって最適な水分量や水分補給方法についてお話しします。

ボーカリストにとっての理想の水分摂取量とは?

一般的に人間にとって理想の水分摂取量は、

「30ml~40ml×体重」と言われています。

普段の生活の時でしたら、たとえば、体重が50kgの人の場合、1.5リットル〜2リットル程度が平均的でしょう。

ただこの量は、いわゆる一般的な生活をしている大人の場合です。

ライブやコンサート前など、身体や喉を酷使するシンガーは、これよりも少し多めに水分を摂取することを意識したいところです。

ライブ前には少し多めを意識して、2000ml(2リットル)近く水分を補給するようにすると良いと思います。

一般的な大人の理想の水分摂取量=30ml~40ml×体重+α

たとえば体重50kgの人であれば、普段から1500ml〜2000ml、ライブ前には少し多めを意識して、2000ml(2リットル)近く水分を補給するようにすると良いと思います。

シンガーにおすすめの水分摂取方法は?コーヒーでもOK?

ボーカリストは、ライブやコンサートの際には喉を酷使しますので、一般の人よりも多めに水分を補給することを意識した方がよいのですが・・・

実は、せっかく摂取した水分も、飲み方が悪いと全く意味がないんです。

mariko
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ここからは普段わたしが水分を補給する際に意識していることや、気をつけていることを具体的に挙げていきますね。

とにかくこまめに水分補給をすること!がぶ飲み厳禁!

水分補給で最も重要なことは、とにかくこまめに少しずつ飲むこと!

普段から、「こまめに水分を取るという習慣」をつけることがとても大切なんです。

少ない量を、できるだけ複数回に分けて何度も補給することが重要なんですよ。

美容に気を使っている方が、潤ったお肌を目指して、たくさんお水をがぶ飲みしたけれど、ほとんどは尿として体外へ排出されてしまってあまり意味がなかった・・というような話もよく聞きますよね。

カラオケの日だけ、ライブの当日だけ…といった形で、水分補給にムラがあるとせっかくたくさん飲んでも効果がありません。

mariko
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ライブ当日にがぶ飲みしても、実際に身体全体が潤うのは少し先なんですよね。

「あー喉が渇いたなー!」と感じるときは、すでに危険サイン!身体中が乾燥してからでは遅すぎます!喉が渇いていなくても、少しずつ摂取するように心がけましょう。

mariko
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私はいつでも、水分補給ができるように、自分の水筒を常に持ち歩いていて、ちびちびと飲むようにしています。

・日頃から、こまめに水分補給をすることが大切です!ライブ前だけ水をがぶ飲み!は、残念ながら意味がありません!

・水分補給は、できるだけ「こまめに少しずつ」が大切です。

・マイ水筒などを持ち歩いて、いつでも水分を摂れるような環境を作りましょう。

・喉が渇いた!と感じた時はすでに危険信号が出ています。喉が乾く前に、積極的に水分補給をしましょう。

 

シンガー直伝、喉に良い飲み物と喉に悪いもの飲み物って何?

日頃からたくさん水分を補給する!

といっても、どんな飲み物でもいいか?というとそういうわけではありません。

せっかく補給しても、喉の潤いにあまり効果のない飲み物だったら、もったいないですよね。ボーカリストは、以下のことに注意しながら水分補給してみましょう。

mariko
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この章では歌手にとってGoodな飲み物とNGな飲み物についてお話ししますよ!

歌手にとって、あまり効果的ではない飲み物とは?

アルコール、冷たい飲料、カフェインの入っている飲料、糖分の多い飲料

こうやって挙げてみると、コンビニやスーパーに売られているほとんどのドリンクは、シンガーにとってはNGじゃないか?と思われるかもしれません。

そうなんです!

実際のところ、シンガーにとってはスーパーに売られているほとんどの飲み物はNG、もしくは好ましくないものなんです。

シンガーの喉によくない飲み物1:アルコール飲料(お酒)

アルコールが良くないのは、アルコールを摂取したことにより声帯周りが充血し、むくんでしまい、その状態で歌ったりすれば当然喉の炎症につながります。

また、アルコールを摂取することで、身体は体内の水分を排出しようとしますので、せっかく水分を補給しても、結局は排出されてしまうので、水分補給の意味がなくなってしまいます。

飲み会の後に、シメのラーメン!のように塩分が多いものを食べたら・・。

翌日の喉のコンディションは最悪な状態です・・涙。

またアルコールを摂取した際は、気が大きくなったり、聴覚や痛点が鈍感になるため、大きな声をだして大騒ぎをしたり、カラオケで絶叫したりと、無茶をしてしまうことが少なくありません。

mariko
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まず、アルコール自体がシンガーにとって好ましいものではなく、さらにアルコールを飲んだ状態での演奏や歌唱はさらに身体に負担をかけてしまいます。

お酒を飲みながら演奏している人も見たことがありますが、もしお金を観客の方から頂戴した上でそういうパフォーマンスをしているのであれば、自分自身の行動をよく見直した方がよいでしょう。

単純に酔っ払った状態での演奏ってお客さんに対して失礼ですし、演奏のクオリティも下がる・・最悪ですよね。

・アルコールを摂取したことにより声帯周りが充血し、むくんでしまい、その状態で歌ったりすれば当然喉の炎症につながります。

・アルコールを摂取した際は、気が大きくなったり、聴覚が鈍感になるため、無茶しやすくなります。

・アルコール自体がそもそも、シンガーにとって好ましいものではなく、さらにアルコールを飲んだ状態での演奏はもっといけません。

・本気で演奏を聴かせたいなら、アルコールを飲みながらなんて、お客様に失礼すぎますね。

 

歌手の喉によくない飲み物2:コーヒー、お茶などカフェインの入っている飲み物

カフェインがたくさん含まれているコーヒーや緑茶、紅茶などもライブ前には、あまりオススメできません。

カフェインにもアルコール同様、身体の水分を排出する作用があります。

気持ちの切り替えや意識を集中させるためには、よい作用もあるため、アルコール飲料よりは随分マシですが、カフェインが含まれているドリンクを飲むと、乾燥を感じるシンガーが多いです。

コーヒーと緑茶であれば、コーヒーの方が1杯あたりのカフェインの量が少ないです。

ただ、緑茶はカテキンによる殺菌作用なども効果的なため、お好きな方はバランスよく摂取されることをお勧めします。

お茶系のものを飲むのであれば、このあと「喉によい飲み物」の中でご紹介するハーブティーをお勧めします。

mariko
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具体的にどんなハーブティーがよいのか?という話に関しては、下記をご参照くださいね。

歌手の喉によくない飲み物3:甘い飲み物、糖分の多いドリンク

糖分が多いドリンク、いわゆるジュースや清涼飲料水は、喉がベタつく感じがすると言われるシンガーも多いですね。

ライブ前のエネルギー&糖分補給という意味では、少量は良いかもしれませんが、多くの場合、市販のジュースはキンキンに冷やされていることが多いですよね。

mariko
mariko
演奏前は身体をしっかりあたためることが原則です!

そういう意味でも、冷たく冷やされたジュースなどは、せっかくウォーミングアップをした身体を冷やしてしまうため、やはりシンガーには良くありません。

その他、牛乳など乳製品や飲み物ではないですがチョコレート系のものをライブ前に撮ると、喉が粘つく感じがするという方も多いですね。

mariko
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実際に私は牛乳やチーズなど乳製品を摂取すると、唾液が粘つく感じがして、ライブ前には絶対にとらないようにしていますよ。

シンガーの喉にとって、効果的されている飲み物(水分補給方法)とは?

水、白湯、ハーブティーなどカフェインの含まれていないお茶

ご覧の通り、ほぼ水のみ、一択という感じですが。笑

実際のところ、私自身はライブ演奏の際は、水もしくはハーブティー以外、ほとんど飲みません。

mariko
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演奏の際に、お客様から1ドリンクいただく場合は、演奏後にいただくようにしていますよ。終演後はジンジャーエールとか飲んじゃったりする時も時々あります。笑

身体が冷えるなぁと言う時は、ハーブティーのパックを持参し、演奏会場でお湯をもらったりして身体を温めることもあります。

私は留学先のバークリー音大の先生から勧められて以来、このThroat coatというハーブティーを愛用しています。

 

いずれにしても、身体を冷やすことがパフォーマンスを下げてしまうことが多いため、気を使いながら行動できると良いですね。

お水は常温がベストです。硬水より軟水の方がより良いという声も多いです。実際のところ硬水か軟水かというところは、そんなに大きな違いはないと思いますが、気になる方は拘ってみてもいいかもしれませんね。

先ほどもお話しした通り、普段からちょこちょこ水分補給するのが大切です。

・私自身はライブ演奏の時は特に(普段もですが)、水もしくはハーブティー以外、ほとんど飲みません。

・身体を冷やすことがパフォーマンスを下げてしまうことが多いため、そこにも気を遣いながら行動できると良いですね。

・お水は常温がベストです。

 

番外編はこちら

完全に番外編になりますが、私が大切なライブ前に摂取することがあるもの。それは・・・

とんこつラーメン!

番外編すぎるー!!(笑)

からあげクンを絶対食べるという知り合いのシンガーさんがいたり、揚げ物や脂っこいものをライブ前に食べるという歌手の方、実は結構多いです。

先ほど、塩分の話でアルコール&ラーメンの組み合わせはよくないという話もしましたが、実はとんこつラーメンは私自身の体感としては、喉に潤いを与えてくれてある意味お守り的な液体になっています(笑)

オリーブオイルを飲むという方もいたりしますが、私は断然とんこつらーめんですね。

mariko
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かなりの番外編で、スープを飲みすぎると塩分のとりすぎで喉が乾いてしまうので、誰にでもお勧めできるわけではないですが、もしよかったら試してみてくださいね。

ステージ上での飲み物の扱いにご注意!

ドリンクをステージ上に持ち込む場合は、倒れて音響機材を故障させたりしないようにしっかりキャップがあるものにしましょう。

万が一、高価な機材がたくさんあるライブハウスやコンサートホールで水をこぼしたら・・。と考えるとこわいですよね。

最低限のマナーを持ちながら音楽を楽しみましょうね!

まとめ

いかがでしたか?シンガーの皆さん、プロの歌手も実践している、水分補給方法をぜひ実践してみてくださいね。

  1. シンガーは一般人以上に普段から水分補給をこまめにしましょう。一気に飲むのではなく、こまめに水分摂取することが大切です。
  2. ライブの際の飲み物は水、白湯など、体の負担にならないドリンクをのみましょう。冷たい飲み物は極力避けて、身体をしっかりと温めましょう。
  3. 私のお勧めは、Throat coat teaというハーブティーです。
  4. ライブ会場に持ち込む場合は、必ずキャップのあるドリンクにしましょう。万が一音響機材が壊れたりしたら取り返しがつきません!