マスクをするのが日常。リハーサルやボーカルレッスンの際にもマスク着用のまま実施。
最近は、自由に集まって歌ったり、会話をしたりというのが難しいですね。マスクを着用して外出するのも日常の一コマになってきました。

ボーカルのレッスンの際やリハーサルの際も、マスクを着用したまま実施することが増えました。歌いにくいというのはあるのですが、やはり感染拡大を防止するためにも必要な措置だと思い、お互いのために、生徒さんからも了解を得ながら実施しています。
マスクをしながら歌うというのは歌いにくいという声があるのは確かです。ただ、その不自由な中でも、少しでも快適に!とも思います。

そこで、様々なタイプのマスクを使ってみて、ボーカリストの観点から、これは歌いやすいな、使いやすいな、と思ったものをご紹介したいと思います。実際に私も使用しているものです。もしよろしければ取り入れてみてくださいね。
歌手がおすすめする、歌いやすいマスクランキング
5種類のマスクを試してみました。シンガーとしての視点で使ってみた結果はこちらです。(スマホの場合は横にスクロールしてくださいね。5種類の結果がご覧いただけます。)
名前 | ![]() |
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素材 | 不織布マスク | ウレタンマスク | ガーゼマスク | 不織布マスク | ラテックス |
歌いやすさ | とても歌いやすい | 歌いやすい | ずれやすくて少し歌いにくい | とても歌いやすい | 分厚くて歌いにくい |
呼吸しやすさ | 呼吸しやすい | 呼吸しやすい | 呼吸しやすい | 呼吸しやすい | 呼吸しづらい |
メイクの崩れにくさ | メイクが崩れにくい | メイクが崩れやすい | メイクが崩れやすい | メイクが崩れにくい | メイクが崩れやすい |
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普段は、3種類のマスクを使用しています。
- 不織布マスク
- ウレタンマスク
- ガーゼマスク
- ラテックスマスクは持っていますが、特に夏は密閉度が高すぎて暑いので、あまり使っていません。
不織布マスク
これは普段ボーカルレッスンをしたり、人と会う時などに使っています。
様々なタイプのマスクが売られていると思いますが、私が断然オススメするのは下記のVictorian Mask(ヴィクトリアンマスク)という名前で売られている形のマスクです。

この形のマスクはもともとは韓国発祥のようですが、日本の会社が作っているVictorian Mask(ヴィクトリアンマスク)は、最近ではドラッグストアを始め、楽天でも手軽に帰るようになりました。
正規品はサムライワークスという日本の会社が作っているものなので、こだわる方はパッケージをチェックしてみてくださいね。(日本の会社が作っていますが、日本で生産しているかどうかは私はわかりませんので、詳しくは直接お問い合わせください。)
ヴィクトリアンマスクがおすすめ!その特徴と良い点
このVictorian Mask(ヴィクトリアンマスク)の特徴は、通常の立体型の不織布マスクよりも、口元に広い空間があることです。
歌を歌うときはどうしても口を大きく開けますので、通常の会話とは口元の動きが少し違います。
そのため、普通の不織布の立体型マスクやプリーツマスクなどですと、口を動かすたびにマスクが動いてしまい歌いにくいなーと感じることが多々ありました。

またプリーツマスクは、マスクに化粧がべったりついてしまうので、コンサートの前にプリーツマスクをしていると、せっかく丁寧にメイクをしてもコンサート開始時にはすでに崩れてしまっているということが、しばしばあり困っていました。
その点、このVictorian Mask(ヴィクトリアンマスク)は、口元の空間が広くとられているので、歌を歌う時も口を動かしやすいです。
またこの形のマスクは、そもそも肌に触れている部分が他のマスクに比べて少ないため、化粧崩れもかなり軽減することができます。実際に私もコンサート前やボーカルレッスンの際は、このマスクを使うようにしています。

可愛い色や柄のマスクもありますよ。
最近では真っ白のマスクだけでなく、血色感を意識したピンクやベージュ系のマスクや、かわいい花柄が描かれたようなマスクもあります。
私は、ヴィクトリアンマスクと同じ形のこの花柄の不織布マスク(ヴィクトリアンマスク風)を購入して使用していますが、かわいい!どこで買ったの?とよく声をかけられます。
実際に私がつけるとこんな感じ。(注:私が写真で付けているのは、花柄のもので、公式Victorian Maskのものではありません。)
ちょっと明るさが違うので色が違って見えますが、可愛いです。比較的顔が小さめの私はちょっと大きめな感じです。(髪がボサボサなのは許して・・。)

花柄のプリントもぱっと見だと、不織布のマスクに見えないようで、これ不織布のマスクなんですよーとお伝えすると皆さんびっくりされます。

この花柄の不織布マスク(ヴィクトリアンマスク風)は、無地のものに比べると若干お値段が高くなりますが、品質もとてもしっかりしており、耳のゴムも痛くなりません。ノーズワイヤーもちゃんと入っています。
特にこのお店の場合は、10枚単位で柄を選べるのも良いですね。今使っているピンクの花柄がなくなったら他のも買い足す予定です。
こんな感じで色々なカラーがあって可愛いです。

ちなみに、私がつけている花柄のマスクの袋は韓国語で書かれており、KF94とも書かれています。KF94とは、という韓国の薬事法に基づいた基準で作られていますよ、という意味です。国は違えども、一定の品質基準を満たしているということで安心ですね。

ウレタンマスク
ウレタンマスクは、軽い運動やウォーキングなどの時を中心に使用しています。
季節によってはマスクは暑かったりするので、そういった意味ではウレタンの涼感マスクなどは、夏の暑い時期には良いと思います。
ただやはり、ウレタンマスクは不織布マスクに比べると、感染予防効果は劣るという結果も出ていますし、悩みどころですよね。

ウレタンマスクでも、高機能なものもアリ。スポーツメーカーのマスクはグッド!
ウレタンマスクでも様々な種類があり、スポーツメーカーからは下記のような高機能なマスクも出ています。
スポーツ選手でも使いやすいように、素材や息苦しさの防止の点でも工夫されています。実際にボーカルレッスンで使われている方もおられますが、さすがスポーツメーカー、しっかりとフィット感はあり、息苦しさも少ないです。
立体型のため、先程のVictorian Mask(ヴィクトリアンマスク)と同じように、口元の空間がしっかり取れるため歌う時も口を動かしやすく、呼吸もしやすいです。
おすすめはアンダーアーマーのスポーツマスクです。

アスリートの声に耳を傾け、40%の軽量化を実現
薄さと軽さに加えて、呼吸のしやすさと フィット感もさらに進化
1.外側:撥水加工を施した生地が水分をはじく。軽量で通気性に優れるニットファブリックを採用。
2.中間:通気性の高いオープンセルフォームが空気のみを通し、内側と外側の双方向から水分の通過を抑制する。
3.内側:肌に触れる裏地には伸縮性のある冷感素材を使用しており、快適な着用感とともに涼しさを持続させる。-Super Light (軽さ)-
生地は薄くて通気性が良く、これまでと比べて40%の軽量化に成功。
-Better Air Flow (通気性)-
立体成型により口や鼻とファブリックの間に空間が生まれ、中間層には通気性に優れたオープンセルフォームを使用することで、運動時でも呼吸がしやすい。さらにシームレス構造により、快適な着け心地を実現。
-Performance Fit (フィット感)-
ストレッチ性のあるUAベースレイヤー生地と調整可能なノーズブリッジにより、顔の形にフィット。またノーズブリッジ裏には柔らかいスエード調の生地を採用することで、鼻から滑り落ちるのを防ぎ、あらゆる動きを妨げない。
-Cool Feel (涼しさ)-
肌に触れる部分に採用された冷感素材のアイソチルが熱をすばやく拡散し、涼しさを持続させる。
-Sustainable (再利用)-
手洗いができるため繰り返し使用可能。速乾性にも優れている。
対象:かぜ・花粉・ほこり等
UPF50+(UVカット)
消臭機能付き(汗臭)アンダーアーマー公式より
ということで、軽さとつけ心地を追求し、また機能的にもかなり充実しているので、不織布マスクでかぶれやすい方は、こちらもいいかもしれませんね。
ガーゼマスク
ガーゼマスクは、私は寝ているときに使用しています。

ガーゼマスクを着用して寝るようになってから、すでに10年近く経ちますが、体調崩す頻度が格段に下がりました。
誰でも一度くらいは、朝起きた時に「あ、喉が痛い!乾燥してる!」という喧々があると思いますが、マスクをして寝ると口元の適度な湿度を保てるため、喉が乾燥することもなく、朝起きた時に喉が痛いということも一切ありません。
このガーゼマスクは6重になっているため、かなり分厚いですが、その分保湿力が高くてお気に入りです。
私はさらに、口呼吸(口をぽかーんと開いた状態での呼吸)を防止するために、合わせて口閉じテープというものも使用しており、体調管理に気をつけています。

口呼吸を防止するなら、口閉じテープは有効。体調管理にもGOOD!
この口閉じテープ、とても優秀で、浅い呼吸を改善するためにも、有効なものです。呼吸の改善は、歌唱技術の向上に直結します。
また、口呼吸は口からそのままウィルスが体に侵入する危険も高く、ウィルス感染のリスクが高まります。できれば鼻呼吸にシフトしていけるとよいですね。
口呼吸は老け顔の元凶。8割の人は口呼吸がメインになっちゃっていますよ。(別記事:近日公開)
口閉じテープが気になる方は、下記記事でお話ししています。よかったらチェックしてみてくださいね。
歌が上達するには、呼吸が実は鍵だった?口閉じテープの秘密(別記事:近日公開)
マスク生活を少しでも快適に過ごすためのグッズ
マスク内の空間を広げるフレームは、場合によっては使えることも?
プリーツマスクなどの下に入れ、口元の空間を広げるようなマスクブラケット(マスクフレーム)が発売されています。

こういったマスクブラケット(マスクフレーム)で、口元の空間を担保するのもありだとは思います。確かにマスクと口との間に隙間ができるので、呼吸はしやすくなると思います。
ただ、歌をうたうと、結構ずれます。こういったものを使っても、歌う時にマスクを頻繁に直しながらしか使えないのであれば、そもそもつけてる意味があるのかなとも思います。
飛沫を防ぐためにマスクをしているのですから。
会話をしない場面であれば使えるかもしれないですが、歌を歌う場面では、少し使いにくいかなーと思います。
フェイスシールドは飛沫飛散防止には意味がない。
複数の医療関係者からも言われていますが、フェイスシールド単体で使用しても飛沫の飛び散りにはほとんど効果がないと言われています。

もちろん、しないよりはマシかとは思いますが、やはり医療機関等でもフェイスシールド単体ではなくマスクと併用されています。
ボーカルのレッスンを受講する際も、やはりマスクを使用する、もしくはフェイスシールドとマスクの併用と言うのが好ましいと思います。
マスクをする際はノーズワイヤーをしっかりと端に沿わせましょう。
マスクが暑いのか、めんどくさいのかわかりませんが、鼻がしっかり隠れていない方やノーズワイヤーを顔に沿わせていない方も散見されます。
それだと、マスクをしている意味がないので、ノーズワイヤーはきっちりと顔に沿わせ、鼻が隠れるようにマスクをしましょうね。
歌いやすいマスクは、Victorian Mask(ヴィクトリアンマスク)一択!
スポーツメーカーが出している立体型のウレタン系のマスクもしっかりとした作りでおすすめ。
アンダーアーマーのスポーツマスクのスポーツマスクは高機能でおすすめ!
口呼吸はウィルス感染の原因にもなりやすいので、鼻呼吸を意識していきましょう。
鼻呼吸を意識するためには、「口閉じテープ」がおすすめ。
ノーズワイヤーをきっちり顔に沿わせてマスクを着用しましょうね。