ボーカルマニア

【ジャズボーカルの始め方】ジャズボーカルの魅力。ポップスボーカルの違いは?

この記事を読むとこんなことが分かる

(全体を4分程度で読めます♪)

・ジャズボーカルの魅力がわかる。

・ジャズボーカルとポップスボーカルの違いがわかる。

・スウィング(Swing)って何?

ジャズボーカルと言うと少し敷居が高いと感じられる方も多いかもしれません。また歌を習うなんて、自分はプロになるわけではないし・・と考えられる方もおられると思います。

ということで、今日はジャズボーカルの魅力と、他のジャンルのボーカルとの違い、そして、ジャズボーカルの始め方について記事にしますね♪

ジャズボーカルの魅力とは?

1)ジャズボーカルは自分次第で歌い方、演奏内容を決められる。アレンジ自由自在!

ジャズボーカルの一番大きな魅力は、「自分で演奏する曲の内容を決められる」ところです。

もっと簡単に言うと、ジャズでは、曲のスタイル、テンポ、曲の進行、など、どんな演奏にするか?といった、曲に関するほとんどの事項は、自分で決めることができるのです。

つまり自分の意思次第で、曲をどんな展開にも発展させられるのです。

ジャズは二度と同じ演奏ができない?

ジャズは瞬間の芸術などとも言われますが、その通りです。

曲の進め方は、基本の定型はあるものの、途中で演奏するアドリブなどは毎回違うので、全く同じ演奏は二度とできません。そのため、毎回の演奏がスリリングであり、緊張感を持った演奏ができる!というのも、ジャズの生演奏の面白さでもあり、魅力でもあります。

2)ジャズってかっこいい、おしゃれ!友人から憧れられちゃうかも?

単純にまず、ジャズってかっこよくないですか?ジャズを知っているのって、ちょっと憧れませんか?

最近では街でもジャズがよく流れていますよね。ただジャズを聴くのが好きという方ももちろんおられると思いますが、ジャズにチャレンジしたくてもはちょっとハードルが高そうと敬遠する方も多いです。なので、ジャズにもしチャレンジしたら、友人から憧れてもらえます。笑

ジャズでは、演奏内容を自分でアレンジすることができる。自分次第!

ジャズボーカルとポップスのボーカルの違いって何?

上記でも触れたようにジャズは他の音楽ジャンルに比べて、自由度が高いです。

ここでは、”Jazz”と”J-pop”を比べてみましょう。

ジャズで最も特徴的なリズム(スタイル)は、スウィング(Swing)です。

ジャズとポップスの一番大きな違いは、リズム(スタイル)です。

ジャズで最も特徴的なリズム(スタイル)は、スウィング(Swing)です

もちろんこのスウィング(Swing)以外のリズム(スタイル)も使用しますが、ジャズの演奏では圧倒的にスウィング(Swing)のリズム使って演奏することが多いです。

*例えばスウィング(Swing)以外には、ボサノヴァBossa NovaやサンバSamba、それ以外にはポップスと同じ8 beatなども演奏することもあります。(この辺りの話はまた別の記事で♪)

反対にポップスでは8 beatや16beatなどがよく使われます。

ジャズで最も特徴的なリズム(スタイル)はスウィング(Swing)です!

そのほかには、ボサノヴァ(Bossa Nova)サンバ(Samba)なども演奏されます。

ポップスでは8beat16beatがよく使われます。

(*もちろんこれが全てではなく、ジャズでも8beatが使われますし、ポップスでスウィングのリズムが使われる場合もあります。)

スウィング(Swing)のリズムはジャズの象徴!ジャズの王道!

スウィング(Swing)のリズムは、ジャズミュージックにとって王道的なものであり、象徴のようなものです。ポップスの曲でも、このスウィング(Swing)のリズムを使えば、それだけで一気にジャズ風の演奏と感じられるほどです。

It don’t mean a thing(スウィングしなけりゃ意味ないね)

例えばこんな曲です。It don’t mean a thing(スウィングしなけりゃ意味ないね)という曲です。いかにもジャズっぽい!というイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?

レジェンドジャズシンガーのTony Bennette(トニーベネット)Lady Gaga(レディガガ)の華麗なデュエットです。Tony Bennetteは今は亡きエイミーワインハウスなどともデュエットしていて、若い世代のミュージシャンとも積極的に共演しています。

ポップスとジャズでは、曲の進行に関する決まりも全然違う

J-popの曲の進行はこんな感じ。例「宇多田ヒカル First Love」

たとえば、宇多田ヒカルさんの”First Love”を取り上げてみましょう。この曲の進行は、こんな感じです。

イントロ(8小節)

1番 Aメロ(8小節)、Bメロ(8小節)、サビ(14小節)

間奏(4小節)

2番 Aメロ(8小節)、Bメロ(8小節)、サビ(14小節)

転調してサビ(14小節)

エンディング(8小節)

J-popの場合、その場によって曲の長さが変わったりということは、基本的になく(コンサートの生演奏だと、もちろん違う場合もありますが・・)、基本的には決まった「形式」がありますよね。

Jazzの曲の進行はこんな感じ

ジャズの場合、どのように曲を演奏するのか?というのは、実はかなり自由で、自分の意思次第で変えていくことが可能です。

例えば・・

・どれくらいの速さ(テンポ)で演奏するのか?というテンポの指示出し

・テーマ(メロディ部分)を何回繰り返すか?という曲の構成

・どんなスタイル(スウィングやボサノヴァ)で演奏するのか?という曲のコンセプト

こういった曲の内容は、もちろん全て、自分で決めることができます。

アイデアやコンセプトをどのように取り入れ、最終的にどんな演奏にするか?は自分で全部決められるのです。

具体的に例えば、この曲を分析してみましょう。

“Fly me to the moon”という曲を取り上げます。ちなみにこの曲、上記の宇多田ヒカルさんもカバーしています。

Frank Sinatraの”Fly me to the moon”の場合

イントロ(4小節)

1番 32小節

間奏(アドリブ)16小節

2番 Bメロのみ 16小節

エンディング 8小節

Jason Murazの”Fly me to the moon”の場合

イントロ なし

1番 32小節

別の”Lucky”という曲が間に 32小節

間奏(口笛) 13小節

もう一度”Lucky”という曲が間に 8小節

“Fly me to the moon”と”Lucky”が同時進行 16小節

最後はゆっくり(rit)になって終わり(フェルマータ)

宇多田ヒカルの”Fly me to the moon”の場合

イントロ 4小節

ヴァース 32小節 (注を参照)ストレートバラードで歌っています

1番 32小節 ここからファンク(8ビート)に変わっています

間奏 8小節

2番 6小節(最後2小節を端折ってエンディングに突入)

エンディング 18小節

注:ヴァース部分は、上記2人は歌っていない部分です。宇多田ヒカルさんの”Fly me to the moon”の中では、この部分のみ3拍子で演奏しています。

なお、彼女のCDのレコーディング音源とこのライブ音源の長さは異なります。

ヴァース(Verse)とは?

ヴァース(Verse)とは、いわゆる前奏のような部分で、本編(通常ジャズの場合はテーマと呼びます)に入る前に演奏します。

ジャズで演奏される曲の多くは、もともとミュージカルから派生した曲も多いんですね。

ミュージカルナンバーって、曲の本編に入る前にキャストが、説明や気持ちを吐露したりする部分があって、曲の本編に入ってダンスをして・・みたいな流れが多いですよね。この曲の本編に入る前の部分が、いわゆるVerse(ヴァース)です。

同じ曲でもジャズの場合は、アーティストによって演奏内容が全く違う印象になります。

同じ曲でもジャズの場合は、構成・テンポ・スタイル・楽器編成などがプレイヤーによって異なり、曲を聴いた印象も全然違ったものになることがわかったと思います。

これがジャズの面白さであり、難しさですね。だからジャズはやめられない!笑。

自分はどう演奏したいのか?を明確に演奏内容で表現できるのが、ジャズの醍醐味!

自分はこの曲をどう演奏したいのか?どのようなことを表現したいのか?

これを明確に演奏の中で表現できるのがジャズの醍醐味です。

逆に言えば、自分がどういったものを演奏したいのか?というのがはっきりしないうちは、ジャズは難しく感じるかもしれません。

ただその難しく感じる気持ちは、現時点では自分の中の引き出しが少ないため、そう感じるだけで、今後いろんな音源を聴いたり、ボーカルレッスンをしていく中で、少しずつイメージが固まってきますので、心配する必要はありません。

たとえば私のスクールでのジャズボーカルレッスンでは、レパートリーを歌う際に必ずこのようなことをお訊きします。

・この曲をどのように歌いたいですか?(テンポは?スタイルは?)

・この曲でどんなことを表現したいですか?

・どんな内容の歌詞ですか?

・歌詞の内容を踏まえて、どのような場面を想像しますか?

・模範にしている音源はありますか?

このような質問はあくまで一例ですし、また、すぐに完璧に答えられる必要はありません。

ただ、こういったことを日頃から具体的にイメージしていくことで、自分はどうやって歌いたいのか?が少しずつ明確になり、だんだんと自分の歌に自信を持てるようになっていきます。

なので、レッスンの中で一緒に練習を進めていく中で、こういった観点で色々お話をしていくことで、自然に様々な方向から曲を捉えることができるようになっていくのです。

少しはジャズボーカルへの敷居が低くなりましたか?